19部分:第十九章
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。白いドレスが夜の闇の中に映し出される。
「ようこそ帰られました」
彼女は僕に対し微笑んで言った。
「我が牙の餌食となりに」
そう言うとニイィ、と笑った。白い牙が見えた。
「もう一人尾お客様もいらしてますし」
神父の方を振り向いて言った。
「お二人も来られるなんて。今夜は楽しくなりそうですね」
その全身から恐ろしい気が立ち昇った。ドス黒くそれでいて悪寒が全身を走る程邪悪な気だった。
「思う存分もてなさせて頂きますわ」
彼女が口を開いて笑った。その歯は既に狼の牙となり白く光っている。
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