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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story8:『山科悠子』の依頼
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変わらない反応を示すサクラの肩を掴み、ユサユサと揺らした。しかし、サクラはいい反応を示さない。
「………………(さわさわっ)」
「あ、おま、何処触って…!」
リョウタはそんなサクラの様子を確認してから、両手を伸ばしてサクラの身体を触り始めたのだ。俺は流石に友人がセクハラで捕まるのは見たくないので、すぐに止めようとしたのだが……
次の瞬間、サクラの腕が高速に動き、俺の目に残像を残した。
「―――ぐぼあへ!?」
そしてその腕は見事にリョウタの腹へめり込み、リョウタは腹を抑えたまま両膝をついた。
「い、今ならイケると…思ったんだぁ…」
(…いや、イケるも何も……そこ触られて怒らない女性はいないだろうに)
リョウタがどこをお触りしたのかは、ご想像にお任せします(by作者)
「とにかく、お前がデンノータンテーになって、ガッコさぼりまくってるってコトはわかった…」
「いや、別にサボってるわけじゃ…」
「送別会したのにな〜。俺、泣いちゃったのにな〜」
わ、悪かったな! 送別会もしてもらったのに、数週間も開けずに顔合わせちまって!
「けど、これからもお前に会えるなら、いっか! な、サクラ?」
「………うん」
「ッ…リョウタ…!」
「へへへっ! ま、そーゆーこった!」
こ、この野郎……急に涙腺に来ること、言うんじゃねぇよ! ちくしょうめ!
それから少し世間話をしてから、二人とは別れた。その世間話の中にも、先程の噂話は出てこなかった。もう問題なしと見て、いいかな。
とにかく、これまでの事を暮海さんに報告しよう。そう思い、俺は探偵事務所に戻るべく歩を進めた。
「ふむ…先頃目撃されたキミの姿も、大した騒ぎには発展してなかったようだな」
「そうですね。よく聞く都市伝説程度の話までにしか、なってませんでした」
「その様子なら、キミも大手を振って街を歩けるだろう」
新宿から事務所へ戻り、新宿での聞き込みを一通り暮海さんに説明した。
俺のあの姿は目撃されたようだが、そこまで大きな話にはなっておらず、尚且つそれが俺だとは誰にも気づかれていなかった。
これなら暮海さんの言う通り、ドヤ顔で出歩けるというものだ。
「ところで話は変わるが、キミに新しい『EDENアカウント』を用意した」
「『EDENアカウント』? それなら自分のがありますけど…」
『EDENアカウント』とは、文字通りEDENを利用する為のアカウントだ。これがなければ、仮にEDENにアクセスできたとしてもそのほと
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