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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story8:『山科悠子』の依頼
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を見かけた。しかもそれが、俺の親友ときたもんだ。


「お前こんなところで何やってるんだよ!? お袋さんトコ、行ったんじゃねーの!? 」

「あ、あぁ…その予定だったんだけどな、急に白紙になっちまってな」


 俺のことに気づいて、大きな声を上げて驚く青年―――武井 リョウタ。俺と同級生で、クラスメイトだったやつだ。
 ご覧の通り、元気でちょっとばかしやかましい、憎めないタイプのバカだ。


「海外! …あ〜、なんつー国だっけ……なぁサクラ、どこだっけ!?」

「……えー…? ……うん、そうだねー……えっと………ぐん……ま……?」

「ば…ッ、ぜってーちげーよ! つかそれ、外国じゃねーよ!? ニッポンだよ!?」

「……うん……そう、だねー……」


 そして今、リョウタと会話(?)をした女性―――藤咲 サクラ。リョウタと同じく同級生でクラスメイト。
 今はなんかおっとりとした口調で表情もボーっとしているが、俺が学校にいた頃は名前に似合った可愛い笑顔を皆に振り撒いていた、可愛い女の子……だった筈なのだが……


「りょ、リョウタ…お前、群馬の場所わかるようになったのか!?」

「おまっ、俺はそこまでバカじゃないぞ!?」


 そ、そうだったのか…!!


「それで、どうしたんだサクラのやつ? なんか前と様子が違うぞ?」

「そうなんだ、最近ずっとこのチョーシなんだ……何か『ジミケン』にハマったらしくてよー。四六時中ジミケンジミケンうるさかったと思った、今度はこんなだよ…。家じゃ、ず〜〜〜〜〜っとジミケンのPV見てるらしいしよー……さすがに心配だぜ」

「ジミケン…? なんかのバンドか、それとも歌手かなんかか?」

「お、珍しくアーティストの名前知ってるじゃんか。なんか最近ジミに売れてんだぜ? 何がいいんだか、俺にはさっぱりわかんねーけど!」


 いや、ジミにってどういうことよ。


「…まぁ、曲はそこそこよかったりするけどよ」

「……そうなんだ」


 どういう事だよ…とにかく、曲はいいんだな。


「つか、お前だよお前! 海外行かずに、何やってんだ?」

「あ、あぁ…ちょっとな」


 ―――かくかくしかじか―――


「で、でんのうたんてい!? な、な、なんだそりゃ? なんか、すげーアツくなる響きだな、デンノータンテー! なぁ、サクラ? 聞いたかよ!? こいつ、デンノータンテーになったってよ!?」

「…………………」

「おい、おいってば!」

「…………………」


 取りあえず白峰と同じように、これまでの経緯(半電脳体などの事は省いて)を説明した。
 それに対し、何故か心が沸き立ったリョウタだったが、逆に
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