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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story8:『山科悠子』の依頼
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ンだ」
真田の言葉に、俺は表情を変える。
『あの化けモン』……つまりは、白黒の身体をしたアンモナイトみたいな見た目の、あれだ。おそらく、俺の身体を変えた張本人。
「あんなの、はじめて見たぜ……何となく、噂にゃ聞いたけどよ。『他のデータを捕食する、あぶねープログラムがある』ってな」
「他のデータを、捕食する…? そんなの、できるのか?」
「ある意味、ウイルスの一種と考えれば妥当なんだが…EDEN内であんな風に実体化(リアライズ)するのなんて、普通のウイルスじゃまず無理だ」
そうだよな…普通に考えて、あんなものが人の手によってできたなんて、考えたくない。
「それでな、あの後運営に問い合わせてみたんだが、知らぬ存ぜぬの一点張りだ」
「運営…カミシロにか?」
「あぁ、どう考えたって不自然だと思わないか? あんなモン、運営が気付いていないはずないだろ?」
「確かに、な…」
「どうにも気になるんだよなぁ…。ちっとばかし、本腰入れて調べてみっかな。少なくとも、公式のイベントや底辺ハッカーの悪フザケってんじゃなさそうだ」
そうだな、確かにそんなんじゃなさそう―――あ、ハッカーと言えば…白峰も言ってたな。
「真田、お前ハッカーなのか?」
「え? いや、まぁ…それは、何つーか、アレだな……うん、まぁ…アレだわ……」
「……ハッカーなんだな?」
「ッ……」
俺の質問に、一瞬言葉を詰まらせる真田。そんな見え見えのごまかし、俺には通用しないぞ?
「―――ああっと、俺、約束があったんだ。そんじゃま、行くわ」
「あ、おい…!」
「また、そのうちな」
………行っちまったな。まぁ約束があるようだし、無理に退き止めても…な。―――本当に約束があるのなら、の話だが。
とりあえず、このまま聞き込みを続けてみよう。
―――とまぁ、一通り聞き込みをしてみたんだけど……
青く光ってスケスケの身体の“妖怪スケスケ”。新宿地下深くにある研究室から改造デジタル人間が逃げ出した。カーアクションも含めた特撮映画のゲリラ撮影。etc、ect……
まぁ尾ひれが付いたり、変に解釈されているが、あの日起こった事から生まれた噂は、こんなところだろうか。
しかし、ほとんどの人がこの事柄を信じていないようだ。それならそれで、問題なさそうだな。
……ん? あれは…?
「―――…ん? ……んんん? ……んんんんんん!?」
……今日はよく知り合いに会うな〜…
丁度歩き回っている最中、宣伝用の大型モニターのあるビルの下で、俺の通っていた高校の制服を着た男女
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