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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story8:『山科悠子』の依頼
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「ひとつ重要な事を伝えそびれていた。―――キミの…母親のことだ」
「え…母さん、ですか?」
「あぁ、親御さんが仕事で長期海外出張しているのは、不幸中の幸いだった。キミが倒れたと聞いて帰国しようとしていたところを、間一髪、すぐに退院すると連絡して退き止めておいた」
母さんが…そう言えば、俺は母さんのところへ行くために休学届けを出したところだったな。昨日の事件の所為で、すっかり忘れていた。心配しているだろうか。
「キミからも連絡して、安心させてあげたまえ」
「は、はい…!」
暮海さんにもそう言われたので、探偵事務所を出たところで母さんに連絡を入れた。
仕事中にも関わらず、電話に出てくれたようだ。なんだか忙しそうにしていて、母さんの身体の方が心配になってしまったが……
それでも、母さんはしきりに俺の事を聞いてきて、やっぱり心配をかけてしまったんだと再確認した。
改めてそっちに行くのは見送ることと、母さんからの連絡にはなるべく出るように努めることを伝え、連絡を終えた。
「親御さんの様子はどうだったかな?」
「いつも通り…いえ、いつも以上に忙しそうでしたよ。でも、心配を掛けてしまったようで。取りあえず俺の声を聞けて、安心してました」
「ふむ、問題なさそうだな、何よりだ。これからは連絡が来る事もあるだろう。親御さんの件はキミに一任する…しっかり対応したまえ。これは、“人の子”としての義務でもある」
「はい、心得ています」
「よし、では行動開始だ……『新宿』へ向かいたまえ」
「了解!」
俺は暮海さんの指示に、ビシッと敬礼して事務所を出た。
「新宿」に到着すると、やはりと言うべきか、かなりの人で賑わっていた。
取りあえず聞き込みを始めたが、俺のあの姿を見たとか、「青い怪人のような姿をした人」などの話は、あまり出回っていなかった。
あまり噂とかにはなってないのかな…?
「―――あ、タクミ!」
「ん…? あ、真田!」
その途中、偶然にも白峰と同時に出会った青年―――真田アラタが、俺に声を掛けてきた。
「おたく、何とも無かったんだな!」
「あぁ、そっちこそ大丈夫そうで何よりだ!」
「そうだな。まぁ強いて問題を探すとしたら…ノキアのやつ、かな」
「白峰?」
首を傾げながら聞くと、真田は「あぁ」と言って答えた。
「チキンにゃ、刺激強すぎたハズだぜ。ま、ほとんど自業自得だけど」
「そうか? あんなの見れば誰だってあんな風になると思うが…」
「それだ、問題はあの化けモ
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