3話
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彼女を殺すことはできない。せいぜいが気絶させる程度だ。心の中で舌打ちしながら質問を投げかける。
「いい判断だ。さすがは金色の闇といったところか」
「私のことを知っているのですか…。驚きましたね」
「いや、知り合いに宇宙人がいてね。彼女から君の存在を聞いていてね、外見的特徴が一致しただけだよ」
なんとか話だけでザスティンが来るまで持ちこたえられそうだと思った矢先に目の前で手を剣に変える彼女が目に入った。
「やる気かね?私は君と争うつもりはないのだが?」
「私の目的は結城リトの抹殺です。まぁもう一つありますが、そちらは今優先することではないと判断したまでです」
「…仕方あるまい。彼を殺させるわけにはいかんのでな、すまないがもう少し私の相手をお願いしようか」
その言葉を開戦の合図と受け取ったのか、彼女は斬りかかってきた。
右手の剣を莫邪で防ぐ。そのまま剣をずらし、相手の剣筋に合わせて体をそらし回避する。回避した私をみて驚いているが、まだまだ本気ではないだろう。
彼女の攻撃に合わせて、防ぎ、そらす。防戦一方ともとれる戦闘を繰り返し、彼女が距離をとる。
「あなたは先ほどから攻撃してきませんが、どういうつもりですか?」
「別に君を侮っているわけではない。私の戦闘スタイルこれというのもあるし、なにより…」
「なにより?なんですか?」
「君のような可愛い女の子に傷をつけるわけにはいかないだろう?」
この男、歯の浮くようなセリフを簡単に口に出しているが、その実本気であるため、困ったものである。下手すれば彼も結城リトのことを笑えないレベルだ。
彼女は言葉を失っているようだ。しばらくすると、ようやく再起したのか…
「な、なにを言っているんですか…あなたは」
「至極真面目に言ったつもりなのだが…」
「ハクーーーーーー!」
「おっと、どうやら援軍の到着のようだ。私は一度身を引かせていただこう」
私と入れ替わるようにザスティンが前に立つ。
「よく耐えてくださりました。白夜殿。あとは自分が引き受けます」
キリッと言わんばかりに笑顔のザスティン。だが私は知っている。こんな時に限ってこいつは必ずと言っていいほど失敗する。悪い意味で期待を裏切らない。
おっとどうやら適当に言っている間に自己紹介が終わってしまったようだ。というかいつの間にザスティンはいなくなった?いくらなんでも早すぎるだろう…
「こう見えても私けっこー強いから!」
おや、考えている間にさらに進んでいた。次はララが戦うようだ。まぁデビルーク星人だから大丈夫だとは思うが…
「火傷しますよ?プリンセス」
「…これなんて漫画だっけ…?」
メタい発
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