第1章:平穏にさよなら
第7話「契約と加護の力」
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「あら?違ったかしら?」
「あ、あれ...?確かにアイツの事は好き...だったはず...。」
「なにか違和感が...。」
二人の様子が少しおかしい...。まさか...。
アリサ・バニングス
状態:正常、導きの加護▼
概要(一部)▲
つい最近まで魅了をされていたが、導きの加護を
授かった事で魅了が解除された模様。
...やっぱり洗脳が解けていた。月村さんの方も見たけど同じだった。
“導きの加護”とやらが気になるので詳細も見てみる。
導きの加護▲
人を正しき道へと導くための加護。この加護を受けた
際、洗脳などの精神異常が解除され、精神が崩壊する
事も防がれる。時間経過で解除される。
...これのおかげか。しかしいつの間に?
「どうしたのお兄ちゃん?」
「いや、別に...。」
緋雪が“視てた”事に勘付いたのか聞いてきたのではぐらかしておく。
〈お二人共、もしかして洗脳か何かに掛かっていたのでは?だとすれば、その違和感にも納得がいきます。〉
リヒトが突然そう言いだす。
「何か知ってるのか?」
〈はい。もし、その月村すずか様が言われた“違和感”が洗脳によるものだとすれば、マスターがさっき使ったあの魔法の暴発で偶々お二人にも効果が出たのだと思います。ですから、洗脳が解除され、今のように違和感を感じるのです。〉
あの魔法にそんな効果が?いや、緋雪を正気に戻した魔法だからそんな効果があってもおかしくないか。
「...ちょっと、待て。今、暴発って言ったよな?」
〈はい。マスターは初めて魔法を使ったのであのような大魔法をしっかり成功させる事は出来ていませんでした。ちなみに本来ならもっと強力な効果が出ますし、倉庫内を光で包むほどの光の量はありません。今回は暴発でも何とかなりましたけど、これからはしっかりと制御できるようにしてくださいね?〉
「あ、はい。」
今回は回復系の魔法だったから大丈夫だったのか...危ない危ない。
「洗...脳....?」
「なんで、そんな事が...。」
バニングスさんと月村さんが顔を青ざめさせながらそう言う。
〈何か以前と変わった事は?そこから洗脳を施した人物を推測してみましょう。〉
「...その必要はないよ。リヒト。」
面倒な手間をしようとするリヒトを止める。...怪しまれるだろうけど、言っておこう。
「洗脳...と言うか、魅了を使った人物は分かってる。」
「誰なの!?」
忍さんが詰め寄ってくる。まぁ、妹を洗脳した奴だからな気になるのだろう。
「織
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