暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第7話「契約と加護の力」
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言うか...使えるようになったと言うか...。」

〈お二人共、今まで魔法の“ま”の字も使ってませんでいたよ。デバイスである私が証明します。私たちがお二人に出会ったのは今日が初めてですから。〉

  リヒトが代わりに答えてくれる。

「....少々...いや、かなり気にするべき所があるが...まずは...。」

「夜の一族についてね...。すずか、大丈夫かしら?」

「う、うん。大丈夫...。」

  話にも出てきた“夜の一族”。どうやら、吸血鬼の一種らしい。...緋雪も吸血鬼になれるけどそれはどうなるんだろうか?

「貴方達は夜の一族について何か聞かされたかしら?」

「...特には。」

「じゃあ一応一通り説明しておくわね。」

  どうやら吸血鬼だという事ぐらいしか聞かされていないらしい。と言う訳で、忍さんが簡単に説明してくれた。

「まんま吸血鬼と言うかなんというか...。」

「あまり驚かないのね...。」

  そりゃあまぁ、妹が吸血鬼ですし。

「あ、でも弱点がないってのは羨ましいなぁ。あるとしても血を吸わなきゃ長生きできないって所だけだし。」

「今はそう言う話じゃないよ志導君...。」

  聖奈さんに言われて自粛する。いけないいけない。

「んん゛...。まぁ、そうして特に何とも思わないのはこちらとしても嬉しいわ。」

「私達は魔法も使ってますからね...。探せば同じような種族とかいそうですし...。」

  聖奈さんがそう言う。...あー、確かにいてもおかしくないかな。ファンタジーだし。

「それはそれとして、夜の一族の事を知った場合、私達と契約をしなければいけないの。」

「契約...ですか?」

「そうよ。ちなみに私と恭也とで既に結んでいたりするわ。」

  とりあえず契約内容を聞いてみれば、ずっと裏切らずにいるか、夜の一族と言う事を忘れるかという至極簡単なものだった。...実際はもっと複雑だけどさ。

「てっきりこういうのって“永遠を共にする”的な感じな奴だと思ったんだけどなぁ...。」

「お兄ちゃん...なんか変なマンガでも読んだ?私もそう思ったけどさ...。」

  ほら、吸血鬼で契約ってなんかそんなイメージあるし。

「あー...一応、そんな感じの意味もあるわね。伴侶とかそっちの意味で。」

「は、伴侶って...婚約者ですか!?」

  バニングスさんが反応する。...女の子だからそういうのに興味あるのか?

「ええ。...あ、でも二人は好きな子がもういたわね。確か、織崎神夜君だっけ?」

「え、あ、は....あれ?」

  バニングスさんが忍さんの言葉を肯定しようとして詰まらせる。...なんだ?
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