14部分:第十四章
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ませんよ」
「おっと、そうでしたね」
僕はその言葉を聞いて思い出した。使い魔は鼠や梟、蛇等が使われることもある。一概には言えないのだ。
「気をつけたほうがよろしいですね」
彼はそう言うと窓のカーテンを閉めた。
「彼等はその力が弱い為教会には入って来れませんが目と耳、そして鼻が利きます。それこそ網の目のようにね」
「網の目ですか」
「ええ。それが魔性の者達の目であり耳なのです」
かって魔女達は自らの使い魔を使い情報を集めていたという。それは人狼にも言えることである。
「おそらくこの教会にもすぐに来るでしょう。気を緩めてはなりませんよ」
「はい」
それから数日僕は神父の教会に身を潜めた。
昼は部屋に閉じ篭もっていた。窓にはカーテンをかけじっと息を潜める。
そして夜になると眠る。こうして使い魔達をやり過ごしていた。
「しかしこうしてばかりもいられないでしょう」
夕食の席で僕は神父に対して言った。
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