012話
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壊されてしまった。下級ARMなだけ壊れてもドロシーはなんとも思わなかったがバキュアには興味を示していた。
「へぇ〜なかなかレアなARM持ってんじゃん。それ、欲しいな」
「差し上げますよ、私に勝つ事が出来たのならばね!!ゆけっバキュア!!」
体を激しく流動させ大地を駆け抜けるように動くバキュア、不気味ながらも不思議と迫力のある動きと魔力の流動にスノウとナナシは喉を鳴らす。だがドロシーは冷静そのものだった。確かレアなARMではあるが、ジークと共に手に入れた"ウロボロス"と比べてしまえばまったく圧倒もされないし迫力もない。
「おいでっブリキン!(今命名!)」
次なるガーディアンを召喚するドロシー、召喚したARMはバッボが眠っていた洞窟で番人をしていたガーディアンARMの石巨人。その巨体はギンタの切り札であるガーゴイルを超える巨体である。
「ほほう考えましたな、確かにこれだけの巨体なら流石のバキュアでも容易に包み込むことは出来ないでしょうな。ですが」
巨腕を振り被りバキュアを殴りつけるブリキン、一撃二撃。ランクにしてBに相当するほどの破壊力を誇るブリキンの攻撃、通常のARMであれば大きなダメージを受けている筈だが水のような流動体の体をしているバキュアにはダメージはなく体は直ぐに元通りになってしまう。
「ふ〜ん、んじゃこれは如何?」
と、ブリキンに若干の魔力を回すとブリキンの動きが段違いに素早くなりパンチの速度が跳ね上がり巨体からは想像出来ないほどのパンチをラッシュをバキュアへとお見舞いした。
ズドドドドドドドドドドドドッッッッッッッ!!!!!
爆音に限りなく似た音を響かせながらラッシュを続けるがバキュアは元通りに戻ってしまう、水を幾ら殴った所で穴など開かずに戻ってしまう。それを確認するとブリキンをアクセサリーの状態に戻した。これ以上ブリキンで戦わせても無駄だと判断したのだろう。
「おや観念したのですか?では次は貴方が包み込まれる番だ、そして死ぬがいい。メル初の死人にね!!!!」
「死ぬ気はないわよ、ジーくんとの約束守れないじゃない。ディメンションARM ジッパー」
ARMWを発動させると空間そのものが変化しそこへ服のジッパーのようなものが現れ徐々に開いていく。そしてそこへ手を突っ込むドロシー、それは彼女が集めたARMが保管されている異空間であり様々なARMがそこに存在している。
「ど・れ・に・し・よ・う・か・な。あんたを殺すARMは♪これでもない、これも違う……んっ♪やっぱりこの子よね」
そう言って取り出したのは竜の装飾がされたペンダント型のARM。
「ほうそれは一体何のARMでしょうな、ウェポン?ガーディアン?まあどの道貴方はここで死ぬのですがね!!!!」
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