暁 〜小説投稿サイト〜
M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
012話
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
正直彼との出会いは運命的なものを感じずにはいられなかった。

―――始めてあった瞬間から魂が、心が震えた。この人は私の運命の人なんだと。そう思わせるような電撃が私の体を駆け抜けていった。

鷹のような鋭い瞳に白銀のような髪。そして聖人のような気高い雰囲気に私は惹かれた、私が幼い頃に読んだ昔話で読んだ騎士がそのまま現実に飛び出して来たかのような人だった。でも何処か可愛げがあって天然な所があって可愛い。

思いがけない事で凹んですまないと謝ったり恥ずかしがり屋で私が抱きつくと決まって照れて私を引き剥がそうとする、でも私はそんな行動も楽しんでいた。だって、そんな彼の一つ一つが愛おしくて仕方がないんだから。

―――だから私は決めたの、貴方に相応しい女性になる。そうすれば、貴方は私を求めてくれるのよね………?

ねぇ―――ジーくん?

「ドロシーちゃん、ドロシーちゃん?聞こえとるかー?」
「ねえ、ねぇドロシーってば!!」
「あふぇ!?い、いったい何?」

既にウォーゲームもセカンドバトルに進み戦いは更に白熱さを増している、そしてセカンドステージの出場選手はスノウ、ナナシ、ドロシーという結果になっていた。初戦はスノウが勝利、第二戦はダークネスARM使い、ロコ相手にナナシは善戦するが敗北し一勝一敗という状況になってしまったのだが第三戦で戦うドロシーは何故かぼうっとしている。

「もう何考えてるの?次ドロシーの番だよ?」
「ああそう、もう私なの?」
「すまんのう、自分が負けてしもうたわ」
「まあ、あんたらしいかもね、んじゃ行ってくるわね」


ひらひらと手を振って前へと歩くドロシー、対戦相手となる男は顔に仮面をつけたマイラというビショップクラス。風貌としてはチェスのこまの中でも一番格下のポーンクラスと同じような感じだが実力の方は一体どれほどの物なのだろうか。

「ではセカンドバトル最終戦、始め!!」
「まずは様子見、リングアーマー!」

腕を突き出し指に装着していたARMを展開する、それはジークとギンタにぶつけた下級のガーディアンARM。ドタドタと走りながら対戦相手であるマイラへと突進していくアーマー、それを見て嘲笑するマイラ。

「そんな誰にでも操れるようなARM、私も馬鹿にされたものですな」

そういいながらARMを発動するマイラ、そして次の瞬間リングアーマーは水のような物体に包み込まれていく。

「奇遇ですな、私もガーディアンARM使いでしてな」
「あらそうなの」
「私のガーディアン、バキュア!」

徐々にリングアーマーを包んでいく水は肥大化して行き遂にその正体を現した。一つ目を備えた流動体のガーディアン、それがバキュアというガーディアン。そしてバキュアに包まれたアーマーは分解されていき破
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ