11部分:第十一章
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ながら僕には検討がつかない。
「失礼ですが今何処におられます?」
「お城の方で泊めてもらっています」
残念ながら城の名前までは知らなかった。
「ほう、あの城ですか」
神父は僕の話を聞いてピンときたようだ。どうやらこの辺りなら誰でも知っている城というのは事実のようだ。
「あの城にはかってこの辺りの領主だった方々が住んでおられますね」
「ええ、そう聞いていますが」
僕は答えた。
「あの城ですか・・・・・・」
彼は言葉を繰り返し考える顔をした。
「何かおかしなことはありませんでしたか?」
「おかしなことですか」
僕はその問いを聞いて考えた。
「そういえば・・・・・・」
家の主人や執事、メイドのことを言った。
「成程」
神父はそれを聞いて頷いた。
「そしてあの城の奥方ですが」
僕は彼女のことについても語った。だが彼女は別に妙だとは思わなかった。
「そうですか」
彼は話を聞き終えると頷いた。
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