第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 前篇
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へ向かう。
残りの隊員はレナ大尉の指揮下のもと現状維持を行う。
レナ大尉の言うとおりに匍匐前進すること4分。
目的地に到着。
通気口の網目を取り除き、フラッシュパンと手榴弾を投擲。爆発。
第1特殊作戦コマンドのマーク・コリンズ伍長を先鋒にロープ降下。
白兵戦で一気にけりをつけに出る。
相手は20名近くいるが楽勝だ。
1分もかからずに白兵戦でけりがつく。
第1特殊作戦コマンドの情報特技下士官アレン・リューカス軍曹へ要塞全体の掌握を行わせる。
これは5分近く時間がかかる。
その間に他のメンバーへ命じて扉の完全施錠、爆破突入対策を取らせる。
緊張の5分である。
そして、アレン軍曹が
「大尉!
掌握完了しました!」
私は外部長距離無線を使って
「こちらラビット1 イーグルアイ1−1へ
要塞掌握演習完了
想定終了 2004時 想定時間 13分45秒
どうぞ」
バクダッシュ少佐は
「こちらイーグルアイ1−1
ウサギちゃん1
了解した。想定終了。
通信終わり。」
10分後にはヘルメットを外して演習場内のテントにてAARが行われた。
今日で実に21回目の想定内容である。
もうあのルートなら目をつぶってでも行ける。
想定に参加した、しなかった問わず第1特殊作戦コマンド、ローゼンリッター隊員、第33白兵戦教導連隊の隊員たちから積極的な発言があり、会議は実に1時間以上に及んだ。
特に10代の下士官、兵士たちの発言が目立った。
そこで新たに出た案が非常に興味深いものであった。
それはアレン軍曹の提案した内容であった。
「あらかじめ、要塞ないコンピュータ掌握コードを作って置くべきではないか」
というものである。
確かにあの5分間で1個中隊以上の突入攻撃には耐えかねるものがある。
そこでバクダッシュ少佐は
「いい案だ。
検討させていただく。」
と、このようにいろいろな意見が出て充実し、成し遂げることのスケールの大きさへの高揚が我々を包んでいた。
統合作戦本部内では大忙しだ。
さまざまな軍人が駆け回り、議論している。
作戦案も詰めに入り、私もイゼルローン要塞掌握作戦案の机上演習に入り2日に1回の割合で実地演習が行われ一気に意識が高揚するのが感じられた。
出撃まであと2週間に迫ったある日、第4部の受付係に偽装した第1特殊作戦コマンドの女性兵士が特殊作戦課の部屋として使われている資料室に入ってきて私を呼んでいる人がいるといってきた。
誰かはその時は見当もつくはずがなかったが、当時ハイネセン第2衛生軍医士官学校5年生のニコール曹長がここを知ってるわけないし、シェーンコップ中佐だったらコーヒー飲みに付き合せられるしなー
なんて思いながら第4部のロビーに向かった。
ロビーには後方支援部の士官が数名が
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