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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 前篇
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ット大尉であった。
第1特殊作戦コマンドは同盟軍統合作戦本部直轄部隊で7個の特殊作戦チームで編成される特殊部隊だ。
レナ大尉は私がヘンシェルでまだ兵士だった時の上官であるが、ケイン中将の墓参りで会ったきり一度も顔を合わせてなかった。
レナ大尉は私を見るなり
「19歳で大尉ってありな訳?」
と苦笑いしながら話しかけてきた。
そのほかにも特殊作戦コマンドから4名の中尉、特殊強襲白兵戦連隊から私を含めた2名の大尉と1名の少尉がいた。
その少尉はなんとリリーであった。
リリー・ボールドウィン少尉は同じく私がヘンシェルにいた時の白兵戦ペアであった。
リリーはヘンシェルののちに第92白兵戦連隊に所属してそこで戦功を立てて准尉まで昇進してその後幹部養成所を経て少尉に1年前に昇進したそうだ。
バクダッシュ少佐は私をリーダーとした特殊作戦コマンドのメイスン・コレット中尉、ウィルキー・ジェンキンス中尉そして第125特殊強襲白兵戦連隊のリリー少尉のチームにイゼルローン要塞内部攻略作戦の立案を命じた。
他のメンバーも帝国軍の将官級の捕獲作戦の立案にあたっていた。
少佐から渡されたイゼルローン要塞の地図は非常に鮮明かつ明確であった。
よくここまで調べたものだと感心したが、情報の出所は中央情報局だろう。
なんていうことを考えながら、作戦の立案を行った。
イゼルローン要塞自体は凶暴この上ないが、内部はとても単純なつくりであった。
その上攻めにくい。
防御する側としては最高の道幅、重火器使用も十分に考慮された作りになっていた。
攻める側にかなり多大な出血を強いるものである。
そこで考えたのが敵の中央指令室を押さえるのではなく、敵のコンピューター制御室を直接押さえることであった。
コンピューター制御室へはイゼルローン要塞第3軍港入口からたったの8ブロックの位置にある。
しかし、中央指令室からは圧倒的に遠い。
つまり敵を陽動できるのだ。
中央指令室に近い第1,3,45軍港へ4個白兵戦連隊及び2個艦隊陸戦隊を投入し敵の防御兵力をそちらへ引き寄せ、第3軍港から侵入したローゼンリッター連隊1個中隊と近接白兵戦に長けた第1特殊作戦コマンドチームA、Bががコンピューター制御室を制圧。
そこから、コンピュータをハッキングし要塞の攻撃機能を指令室からじゃなくても使えるようにし、外にいる敵艦隊へ打撃を加え、制圧する。
という作戦をとることになった。
この作戦を立案したのは非常に短期間であったがそれに沿った訓練が必要だった。
ローゼンリッターでは第1特殊作戦コマンドとの合同訓練が行われた。

4月10日 第1特殊作戦コマンド訓練施設 第33後方支援基地内 出兵まであと20日ほど。
「第2、機関銃小隊側面援護へ!
第3小隊は第2ブロックからコンピュータ
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