第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 前篇
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兵戦連隊はイゼルローン要塞の恒星アルテナにある帝国軍第22即応機動艦隊の駐留基地A244衛星を、第442特殊強襲白兵戦連隊は帝国軍第9即応機動艦隊駐留基地A222衛星を攻略し、イゼルローン要塞攻略後背後からの強襲を防いでもらう。
そして、あらかじめ選抜された第442特殊強襲白兵戦連隊の1個中隊はイゼルローン要塞へ直行し、第23白兵戦連隊が築いた橋頭堡から侵入し要塞を制圧する。
その要塞の中の制圧作戦をエーリッヒ・フォン・シュナイダー大尉。貴官に立案してもらう。」
頭の中が真っ白になった。
准将は
「大尉?聞いていたのかね?そのために貴官は特殊作戦課出向を命じられたのだ。わかったか?」
シェーンコップ中佐を見ると、にやにやしながらこっちを見ている。意地の悪い人だ。
「承知しました。」
そのあとは平行追撃作戦や無人艦艇突入に関する説明が行われたがほとんど聞いてなかった。
そして、会議が終わった後資料への書き込みを見直していると
「大尉?大丈夫かね?」
と話しかけてきたのは、グリーンヒル中将であった。
私はあわてて席を立ち
「はっ!大丈夫です。」
中将は笑いながら
「まあそう固くなるな。
娘が貴官によく世話になったと聞いている。
ところで、貴官は陸戦士官だが今回の平行追撃作戦成功する確率はどれくらいだと思うか?」
私は率直に
「正直な話ですが、失敗する確率が高いかと。
コードウェル准将の地上作戦に関することはいいとしても、要塞戦に関してですが、敵は帝国軍です。
自軍の将兵など駒にしか過ぎないと思っているので何をするかははっきりとは分からないものの確率的に言えば低いかと思います。」
中将は
「そうか。
なるほどな。
貴官と同じようなことを言った作戦参謀がいたな。
確か、ヤン・ウェンリー少佐といったかな。
第8艦隊第3部作戦課にいるはずだ。なかなか、面白い男だ。話を聞いてみるといい。」
と言って出て行った。
ヤン・ウェンリー少佐。そう、当時のエルファシルの英雄のちの魔術師ヤン、ミラクルヤンと呼ばれた男の名前を初めて知ったのであった。
第8艦隊司令部は現在臨時であるが統合作戦本部内に置かれており、シドニー・シトレ大将の指揮下で作戦を組んでいるはずだった。
その日の15時から特殊作戦課での会議があったのでついでにヤン少佐のところへ向かうことにしていた。
15時00分 統合作戦本部第4部(後方支援部)資料室
この資料室はこの期間に限り特殊作戦課の部屋となっていたのだが、
そこにいたメンバーは過去最高に奇妙な尉官たちが集まっていた。
メンバーの総員は10名。
課長のバクダッシュ少佐 その隣には副課長ラルフ・テイラー大尉
そして、中でも異彩を放っていたのが第1特殊作戦コマンドチームA指揮官のレナ・アボ
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