ウェンディvs.シェリア
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できない。だけど、ウェンディなら大丈夫だと俺は信じてる。だから頑張れ、ウェンディ。
「驚きました」
ウェンディは立ち上がり、シェリアさんを見据える。
「リオンから聞いてたんだ。妖精の尻尾にあたしと同じ魔法使う子がいるって」
シェリアさんは余裕の表れなのか、手を後ろで組みウェンディに話しかける。
「ちょっとやりすぎちゃったかな?ゴメンね、痛くなかった?」
「平気です。戦いですから・・・」
そうは言うもののウェンディは傷を押さえ、肩で大きく息をしている。相当疲労とダメージが溜まっているのが遠目からでも伺える。
「せっかくだからもっと楽しも!!ね?」
「私・・・戦いを楽しむって・・・よくわからないですけど・・・ギルドのために頑張ります!!」
ウェンディは背筋を伸ばし気合いを入れ直す。その表情からはやる気が満ち溢れているのがわかる。
「うん!!それでいいと思うよ。あたしと“愛”とギルドのために頑張る!!」
ウインクしながらそう言うシェリアさん。
ウェンディ同様にシェリアさんも気持ちを昂らせていく。
『なんと!可愛らしい見た目に反し2人共すっごい魔導士だぁ!!』
『あんたカツラ・・・』
2人の魔力を見てチャパティさんがそう言うが、変に興奮しててなんだかいけない香りを感じる!!ウェンディはやらんぞ!!
「とぉっ!!」
「きゃっ!!」
シェリアさんの腕から出された黒風の渦に押されるウェンディ。そこから体勢をなんとか持ち直しシェリアさんに風を纏った腕で反撃に出るがあっさり交わされ、逆に黒風の餌食になってしまう。
『あっと!!同じ風の魔法を使う者同士!!シェリアたんが1枚上手か!?』
『シェリア・・・たん?』
『正スくは天空魔法な』
既にキャラが崩壊しているチャパティさんとそれに対し引き気味のラハールさん。ヤジマさんも呆れた様子でチャパティさんのちょっとしたミスを訂正する。
「うぅ・・・」
黒い風の押収に完全に飲まれているウェンディ。大丈夫なのか?
第三者side
(みんなが・・・みんながここまで繋げてきたんだ!!)
シェリアの風に押し負けないよう、小さな体に目一杯力を入れて踏ん張らせながら耐えているウェンディ。その頭の中には今日までの大魔闘演舞に出場した仲間たちの姿が浮かんでいる。
オープニングゲームで惨敗し、悔しさを露にしていたグレイ。
大鴉の尻尾の卑劣な反則行為の前に涙を流したルーシィと悔しさを溢れ出させていた恋人のシリル。
7年間辛い思いをしてきた仲間のために乗り物酔いになんとか耐えてチームに初の
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