ウェンディvs.シェリア
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れる。
「天竜の・・・翼撃!!」
ウェンディは両手を振るい竜の翼のような風を生み出し、シェリアさんを攻撃する。
「ふっ!!」
しかし、その攻撃をシェリアさんは爆転を織り交ぜた軽やかな動きで交わしていく。
「交わした!?」
驚くウェンディ。シェリアさんはそのウェンディに自らの魔法を放つ。
「北風よ!!神の息吹となりて大地を裂けよ!!天神の北風!!」
シェリアさんはそう言い、右手に集めた黒い風をウェンディへと放る。
「うわっ!!」
「ウェンディ!!」
「あわわわっ」
ウェンディは黒い風に飲み込まれ、応援席のシャルルとセシリーが心配して名前を叫ぶ。
「黒い風!?」
「あいつ・・・」
ナツさん、剣咬の虎のオルガさんがシェリアさんの魔法に何かを感じる。
バッ
黒い風が晴れる。そこにはシェリアさんの攻撃を無事に交わしたウェンディか立っていた。
「すごい!!これ避けるんだね」
シェリアさんは地面に着地し、ウェンディを見ながら感嘆の声を漏らす。
「だったら!!」
シェリアさんは黒風を出しながら駆け出す。ウェンディはその黒風を自分の風ではね除けている。が!!
「!!」
ウェンディの死角からシェリアさんが前傾姿勢で突撃してくる。
「風よ風よ!!大地を抉り、空に踊らせよ!!」
ウェンディはシェリアさんの接近に気づくがその時にはすでに目と鼻の先に彼女はいる。
「天神の舞!!」
「うわあああああ!!」
渦を巻き空に舞い上がる黒風。ウェンディはそれに飲み込まれ宙へと浮き上がる。
「まだまだ!!」
シェリアさんは空中で身動きの取れなくなっているウェンディに向かってジャンプし次なる一手に出ようとする。
「っ!!」
だがウェンディもそう易々とやられるはずがない。風を操り体勢を立て直し、迫り来るシェリアさんに反撃する。
「天竜の鉤爪!!」
「うっ!!」
ウェンディの蹴りを受け落下するシェリアさん。ウェンディもすぐに重力に従い闘技場に向かって落ちていく。
ダッ
とっとっ
足でうまく着地するウェンディと悪いながらもなんとかバランスを整え地面に降り立つシェリアさん。
「天竜の・・・」
「天神の・・・」
互いに体を反らせ頬を膨らませる2人の少女。
「あのガキまさか・・・」
「ウェンディと同じ魔法を!?」
それによりガジルさんと俺はシェリアさんの扱う魔法の正体に気づく。
「失われた魔法!!」
パッチリとした目をさらに見開く初代。シェリアさんをよく知る蛇姫の鱗のリオンさんは腕を組み、彼女
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