第1章:修正の始まり
第3話「増える住人」
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「...っと、名前を聞いてなかったな。俺は神咲桜って言うんだ。君は?」
「...ユーリ・エーベルヴァインです。」
「ユーリちゃんね。よろしくな。...あ、あと俺は男だからな?」
言い忘れていたので付け足しておく。ちなみに未だに髪は切ってない。というか束に全力で阻止された。ちくせう。
「え、おと...こ...?」
「よし、それじゃあ早速行こうか。」
驚かれるのにはもう慣れたので反応を無視してお姫様抱っこで運んでいく。
「じっとしててくれよ?落ちたらやばいからな。」
ステルス装置を起動してISで抱える。
「お、おお、おとっ、男の人なんですか!?」
「そうだぞー。いやー、普通の反応をありがとう。」
男に抱えられるのはやはり恥ずかしいのか、“はわわ”とか言って顔を赤くしているユーリちゃん。...暴れないのは助かるな。
「あれっ!?なんでISを使えるんですか!?」
「後で分かるさ。とりあえず、一気に飛ぶから舌噛むぞ。」
「えっ?きゃぁあああああああ!!??」
アジトに向かってスピードを出す。...皆になんて言われるだろうか。
「....ねぇ、さー君、その子は...?」
「拾ってきた。」
とりあえずアジトに帰還したのはいいが、ちょっと怒ってる束に尋問される。
...うん。なんで今のように拾ってきたなんて答えたんだ?俺。
「拾ってきたって...はぁ、しかも目を回してるし...。」
「結構スピード出してたからな。気絶してないだけマシかな。」
「そーいう問題じゃないでしょ。」
「すまんすまん。」
とにかく起こすか。ほい、ねこだまし。
「はわっ!?え、えっ?ええっ...!?」
「おーい、起きたかー?」
「は、はい....。ここ、どこですか?」
辺りを見回しながらそういうユーリちゃん。...うん、小動物っぽくてかわいらしい。
「今の俺たちの拠点だな。」
「はぁ...?あの、その方はもしかして...。」
「その通り、篠ノ之束本人だ。」
束の方向を向いたまま固まるユーリちゃん。...いや、無関係な人なら当然の反応か。
「...あー、とにかく事情を聞かせてくれる?どうしてこうなったか。」
おい束、コミュ障が発動してるぞ。まったく...昔も他人と話す時は無愛想になってたよな...。
「は、はい。えっと...。」
ユーリちゃんが経緯を一通り説明していく。
「―――それで、ここに居るんです。」
「....ふむ...。」
ユーリちゃんの話を聞いて考え込む束。
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