流転
座して微笑う串刺し公W
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
様、城主らしく振る舞われるようお願い申し上げている筈ですが。アーシェ様も、ヴラド様と口論の為に入らしたわけではないでしょう」
アルバートに諌められ、二人は釈然としないながらもその口論の口を閉じる。
「今日にでもここを発ちたいの。お願いしていたものは出来ているのかしら」
彼女の言う、あれというものが審問官から身を守る何かなのだろうか。
アルバートはにこりと微笑み頷くと、近くの寝床に被せてあった布を取り払う。
なんだ、これは―――。
そこには、横たわる成人男性の身体。
「ホムンクルスというものでございます。ヴラド様とアーシェ様の細胞を素に作られた特別優秀なものですよ」
これをどうすると―――。
私の脳裏に嫌な予感が走る。
私の疑問と不安に、アルバートは説明を続けた。
「転魂の儀でございます。これよりあなた様はその生涯を捨て、新たな生涯を紡いで頂きます」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ