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60開戦
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ここにいるプレイヤー全員の士気は最高潮まで上がった瞬間だった。

とある城の中、玉座の上に一人の男が座っている。その男が何かの画面を操作するとアルヴヘイムの地図が表れる。男はその地図の南側にで点滅する赤い点を見てニヤリと笑った。

アルヴヘイムの南をリュウヤ率いる第四戦闘部隊が飛んでいた。しばらく進むと先頭を飛ぶリュウヤが地面に着地、それを合図に他のみんなも着地する。
「リュウヤどうしたの?まだ十分くらいしか飛んでないよ」
第四部隊はアルンから一時間程飛んだ地点をベースに戦う手はずになっているがリーファの言うとおりまだ十分程しか飛んでいない。
「なんか妙だな・・・」
「妙って?何が?」
「風の流れだこの感じ・・来る!!全員戦闘準備!!作戦通り行くぞ!!」
リュウヤが号令をかけた瞬間だった。突然鳴き声が聞こえ巨大な影が数キロ先に落下する。それを合図に影の後ろからモンスターのPOPが始まる。落下した影の片方は人間の背骨をかたどった姿をしており頭の下には4つのカマが手のように存在している。もう片方は大きな体をしており剣と盾を装備、どこかイノシシのように見える。
「スカルリーパにイルファング・ザ・コバルトロードか・・・懐かしいな・・戦闘開始だ!!第一分隊から第八分隊は俺に続け!!残りはあの狸を頼む!!」
リュウヤが指示を出すとそれにあわせプレイヤーが移動を開始する。それを見てモンスターも一斉に向かってくる。先頭を走るリュウヤが合図を出すと何人が羽を広げ飛ぶ。スカルリーパのカマとリュウヤの剣がぶつかり合い甲高い音をたてる。それがラグナロク開戦の合図だった。


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