新たな力
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後
「……全く、力を得させる為とは言ってもさ、突然拘束されて腕に突き刺さないで欲しかったぜ」
アナグラ村の自宅にて、ため息を吐きつつ己の両手首にある腕輪を見ながら呟く刀夜。
「旦那様、凄い悲鳴だったですニャ」
「本当、刀夜の旦那様の悲鳴何て久々ですニャ」
そんな刀夜の呟きに凄かったと返すのは、刀夜のお供アイルーであるルナとソルである。
「…………」
そんなルナとソルを無言で睨み付ける刀夜。
「……あれだけ痛いなら仕方ないですニャ」
「そっ、そうですニャ」
無言で睨み付ける刀夜の怒気に、慌ててフォローするルナとソル。
「……まぁ良いけどさ、取り敢えずこの力を試すのに狩りに行くぞ、着いてこい。ルナ、ソル」
「はいニャ」
「刀夜の旦那様に何時までもお供しますニャ」
全く調子の良いお供だな。と思いつつ、新たな力を試す為に討伐に向かう刀夜とルナとソルだった。
「グォォオオッ!!」
到達した密林には、牙獣種のババコンガと見慣れぬ白い牙獣種らしきのが存在していた。
「……恐らく、あの白いのが最近現れた新種コンゴウって奴だろう」
ペイントボールを二体に投げ付け気付かれた所で狩猟開始だ。
「グォォオオッ!!」
ババコンガが突進して来るのを避け、両手の神機を振るい喰い裂く。
「グガァァアアアッ!!」
そんな刀夜目掛け背中の砲から、水球を放とうとするコンゴウ亜種。
「させないニャ」
「旦那の邪魔はさせないニャ」
しかし、ルナとソルに飛び掛かれ水球を放つのを阻止されダウンするコンゴウ亜種。
「新たな力を試させて貰う!血肉となれ!!」
コンゴウ亜種がダウンしたのを見逃さず、刀夜は新たな力を試すべく捕食形態を発動させコンゴウ亜種を喰らう。
ドクン!!
コンゴウ亜種を喰らった瞬間、身体中が熱くなる。
「身体中が…熱いっ!!(此が新たな力、神機覚醒なのか)はぁあああっ!!」
身体中が熱くなると同時に力が湧いて来る。双剣の特徴でもある鬼神化と合わせて力を更に強力にさせた刀夜の乱舞がコンゴウ亜種を無慈悲に喰い斬る。
「凄い……ですニャ」
「圧倒的な力ですニャ」」
最後の一撃が決まりコンゴウ亜種が討伐されたのを見て、ルナとソルは感心した様子で見詰めていた。
しかし、今回のクエストの目標はコンゴウ亜種だけじゃない。
「ニャ!!」
「しまったですニャ!!」
ルナとソルの背後に来ていたババコンガが、攻撃して来ようとしていた。
「……俺の家族に……手を出すな!!」
しかし、ババコンガが攻撃しようとしているのに気付いた刀夜が一気に大地を蹴り上げて飛び上がると、ババコンガに迫りその頭部に神機を振るった。
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ