暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第54話 レッドの町を解放せよ
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だが、生憎トマトには一貫として断られ続けているのだ。

「ぐむ、司令官権限を使うぞ!」
「そんな権限ある訳ないじゃない! 個人を少しも尊重しないヤツがトップに入ったら、あっという間に崩れるわよ、馬鹿」

 志津香は、そう突っ込む。確かにそれもそうだ。押さえつけるだけじゃあ、なんにもならない。それで従わせているのだったら、ヘルマン側と何ら変わらないと、不満が募ってしまうだろう。

「つまり、ミリ達を抱きたいって言うのなら、正々堂々と口説けって事でしょ? あ〜んなに普段言ってるのに、自信がないっての?」
「誰がだ、コラ! このオレ様にかかれば、昼過ぎだが、朝前し前なのだ!」

 志津香の挑発件誘導も板が付いてきたのだろうか?
 司令官権限を実際に使われでもしたら、後々面倒に成りかねないから、正々堂々と言う方向へと誘導した様だ。

「お、そうだランス。こういうのはどうだ?」

 ミリが一歩前に出た。

「む? 早速抱かれたい、と自分から思ったようだな? ミリ。がはは」

 ミリに関しては、ランスよりも性技が上だ。手玉に取られてしまうのが判る筈なのだが、ランスは大笑いをしていた。先ほど志津香に言われた事を色々と引きずっているのだろう。

 だけど、ミリの考えは、全くを持って違う。


「ユーリとオレで3P! なら、即決だ! 今直ぐでも、オールオッケー!」
「ふざけんな!!!」
「ふざけないでっっ!!」
「ダメですかねーーー!!」
「やめてください!!!」

 四方八方取り囲まれてしまったミリ。だが、これは勿論 ミリ自身が狙っていた事であり、してやったり、とニヤニヤ笑っていた。

「はは、冗談だ冗談。オレは、まずはレッドの町を解放したらだ。無事できたら、先着順なんて狡いことオレは言わないぜ? ユーリだろうがランスだろうが」
「……む」
「さっきから、オレをダシにしないでくれ……、足がマジで痛いんだから。ああ……痺れてきた」

 ユーリはそう言っていた。
 その足にはさっきから、志津香の踏み抜きを受け続けているんだ。……ここの騒音のせいで、悲鳴?はかき消されてしまっているが。

「お兄ちゃん、思ったよりも 大変なんだね〜? モテる男は辛いな〜とか、よく言うけど、まさにそんな感じだね?」
「……次に楽しそうに言ったらデコピンだからな? ヒトミ」
「あはははっ」

 このやり取りも久しぶりで、ヒトミは嬉しくて笑っていた。家に、1人で。たった1人で いた時よりも、ずっと楽しいから。

「よぉーし、ミリの相手は正直疲れる! だが、まあとりあえず良いだろう。次は志津香とかなみだからな」
「絶対に」「いやっ!!!」

 本当に、何度断られてもめげない男だと思える……。

 この手のや
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