第3章 リーザス陥落
第54話 レッドの町を解放せよ
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だ響いているのだから。
「さっさと入ろう。マリアも心配してるだろ?」
「ま、そうだな」
ユーリの苦言に皆同意した。いや、ランスは微妙だったが、とりあえず 中には入っていった。
〜ラジールの町・工場〜
忙しなく動き回る作業員(女性)達、そして外とは比べ物にならないくらい響き渡る騒音。ここはいつも大忙しだ。そんな時、マリアと香澄は皆が帰って来た事に気がついた様だ。
「ミリっ! トマトっ! それに皆も無事だったのねっ!」
パタパタと、安全靴で床を響かせながら駆け寄ってくるマリア。そのマリアにニコリと笑い、ピース、ビクトリーサインをするのはトマトだ。
「勿論ですかねー! ユーリさん達のおかげで、無事、戻ってきたですよー! これで トマトも更にレベルアップですかねー!」
「それに、ヒララ合金もちゃんと手に入れてきたぞ。この通り」
ミリも袋に詰められたヒララ合金をまるごとマリアに差し出した。
それを確認したマリアは、笑顔の質を更に上げる。それを見ただけでも大体判るなぁ……こういうのが好きだと言う事が。
「本当にありがとう、皆っ これでチューリップ3号も完成するわ」
そう言って、マリアはヒララ合金を香澄に渡した。早速作業に取り掛かるマリア。
「おいコラ! 俺様への労いが少ないではないか! オレ様の活躍により、それを入手する事が出来たのだぞ!」
「はいはい。お疲れさん」
「だぁ! 男の貴様に言われても嬉しくないわ!」
すぐ隣でいたユーリがランスの肩を叩きながらそういうが……、基本的に男不要!と思ってるランスには逆効果。でも、狙って遊んでいる感があるユーリだった。
「あはは、ありがとう、ランス」
「うむ、それでいい。さて、約束は大丈夫だろうな?」
「ええ、今日からランスがリーザス解放軍の司令官よ。バレスさん達にも話はしてる。ユーリさんからの信頼もあるって伝えたら二つ返事でOKが出たわ」
「がはは、流石はオレ様だ」
ランスはふんぞり返って笑うが、苦言を呈するのはかなみだ。
「それは、ランスのじゃなくて、ユーリさんの人徳のおかげでしょ!」
「ほんっと、ガキなんだから……」
志津香も、ため息を吐いていた。恒例だと思えるのだが、何度でもしてしまいそうだ。
「それで! ミリ達との約束の件は、どーなってるのだ!?」
「どーもこーも、ランスが言ってOKが出たら良いんじゃない? って私は言ったわよ? 別に本人が良いのならって。ランスだって、『同意くらいオレ様にかかれば余裕だ、がはは!』って言ってたじゃない」
マリアは冷静にそう言う。
ランスの性格上は……確かに、女をオトすのは楽勝だ、と言いそうだ。だから、その条件でOKが出た様
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