第3章 リーザス陥落
第54話 レッドの町を解放せよ
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題ないみたいなのっ! 何度か試したんだけど間違いなかったよー!」
ヒトミは 笑顔のまま得意気になってそう言うけれど……、それを聞いたユーリは、素早くヒトミの頭に軽くげんこつを落とした。
「あうっ!」
「……馬鹿、万が一があったらどうするんだ? これからは、そんな危ない実験みたいな事は1人で絶対にするなよ?」
「あ……うんっ! 心配かけて、ごめんね? お兄ちゃんっ!」
ヒトミは心配して怒ってくれたユーリに笑顔で謝っていた。それだけ、自分のことを考えてくれているんだから。
「……ヒトミちゃん、良いな……」
ユーリとのやり取りを見て、兄弟姉妹のいないから、と 少しだけ羨ましく思えてしまっているのはかなみだ。でも、ユーリと兄と妹の関係になるのは、複雑だけど、それでも、親愛の眼差しを向けてくれるユーリを見てしまえば……やっぱりそう思ってしまうのだろう。
「本当の兄妹みたいね? ふふ……」
志津香は逆に笑っていた。
……失った事も多いけれど、こんなふうに得る事だって出来る。ユーリと再開して、それも強く思った志津香だった。そして、家族の事を 家族の温もりを人一倍欲していたのも、志津香かもしれなかったのだから。
「お姉ちゃん達も宜しくねっ!」
「わっ! あ、あははは。うん、こちらこそ」
「ええ。宜しくね。ヒトミちゃん」
ニコリと笑いながら、ヒトミは志津香やかなみに抱きついていった。
こうして、ヒトミはユーリ達についてくると言う事になったのだった。勿論、危険予知は確実にする事を念入りに約束をさせて。
その後、全員合流した。
全員が集まった所で ユーリはヒトミについては、色々と説明をした。勿論 志津香とかなみも交えて。
このコは、ユーリの妹の様な存在だと言う事をだ。ミリは、何やら妖艶な笑みでこちらを見ていたけど……それは軽くスルーする。
「おおー、ユーリさんの妹さんですかぁ! トマト、てっきりまたまたライバルが出現したのかと思いましたですかねー!」
「あ、あはは……。お兄ちゃんってばっ♪」
ヒトミは、トマトの言葉を聴いて1発で判る。トマトも、ユーリに好意を寄せていると言う事を。
「うむ、後5年……いや、6年くらいか? その後であれば 相手をしてやるぞ? がははは!」
「……はぁ、お前はそればっかだな」
「???」
ランスは当然こういう反応だ。
ヒトミの年齢はモンスターであるが故に、人間の見た目と歳、それとは違う。ユーリにとっては嫌な話題となりそうだから、さっさと掻い摘んで説明をすると、ヒトミは外見上から10歳だと言う事を言わせた。
ランスの許容範囲は15〜29歳らしい。(別にユーリは知
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