暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第54話 レッドの町を解放せよ
[12/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!」

 ランスはまた置いてきぼりを食らわされそうになっていたから、ユーリが素早く反応。

「そうだろ? ランスは最高司令官。個人関係ならまだしも軍部関係なら、文句は言えない。そうだろ? 皆」

 ユーリの言葉に頷く皆。ランスもそれを見たら……。

「がはは! そのとおりだ。最高司令官である、オレ様に付いてこれば万事解決なのだ!」

 と言っていつもの調子を取り戻していたのだった。

「それじゃ、明日、攻撃ができるように、全軍に指示をして貰えるように、バレスさん達にも言っておくわ」
「がはは、軽く蹴散らしてくれるわ!」
「……意気込みは結構だが、まだ 明日までには時間があるだろ? 一先ず休息をしておこう」

 ランスは今すぐにでも行きかねなかったから……一先ずユーリはそう言った。それくらいい判ってるわ!と一言残すと、ランスはシィルを連れて宿へと戻っていった。


「はぁ。相変わらずランスの操縦が上手いわ」

 志津香は、ランスをノせるユーリを見て、軽く笑いながらそう言っていた。

 とあるランス取扱説明書に基づいた言動を言ったら、直ぐに怒るのに、こういう類のはまるで問題ない様子だった。

「…………」

 志津香は、ぷいっ と顔を背けた。
 どうやら、色々と反省はしている様だ。あまりに、あからさまな行動を取りすぎてしまったから。マリアやミリ、ここにはいないがロゼの前で あまり無防備な姿はみせられないから。












〜ラジールの町・宿〜



 その日の夜。
 ランスは、ベッドの上で寝転んでいた。そこに心配そうな表情で、シィルがランスの顔を覗き込む。

「ランス様、明日はいよいよ……戦争なんですよね……」
「ああ、そうだ。まぁ心配する必要は無いぞ。なにせ、オレ様は最強だからな? がはは」
「はい……」

 シィルは、ランスの言葉を疑う訳ではないが……、それでも心配なのは仕方がないだろう。戦争と言う単語を聞いて安心出来る者などいないだろう。

「ふん。シィル。お前は あれこれ考えずにただ、オレ様についてきたら良いのだ!」
「あぅっ……はいっ」

 シィルは頭を叩かれた。ちょっと痛かったけれど……安心出来たんだ。

「さぁ、そんな事よりも……」
「あっ……」

 そのランスの目つきもいつも通りだった。

「さぁ、可愛がってやるぜ! こい、シィル」
「……はいっ!」

 こうして、ランスとシィルはいつも通りの展開を繰り広げていた。







〜ラジールの町・司令部〜


 その司令部では、リーザスの将全員と部下の数名が集まっていた。明日への戦いに向けて、策を練っているのだ。

「おお、ユー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ