第3章 リーザス陥落
第54話 レッドの町を解放せよ
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り取りも一体何度目だろうか……、だが、塵も積もれば山となり、失敗は成功の母……何れは2人も落ちる日が来るかもしれない。
「「そんな日、来ないわよ!!」」
「だぁ! うるさい!!」
天の声に盛大に突っ込みを入れている2人の声をまともに受けたランス。今日もいつも通り、皆元気だった。
「それで、マリア。チューリップ3号はいつできそうだ?」
「えっとね、後は燃料で試運転をしてから、ある程度のメンテも入れて、明日までには絶対に完成するわ」
マリアの言葉に頷くユーリ。
解放が遅ければ遅いほど、対策が打たれる可能性も高く、本軍からの増援も有りかねない。情報では、かの町にはリーザスの中でも最強との呼び声が高い赤い軍がいる。
……恐らくその中心では、あの死神もいるはずだ。叩くのなら早い方が間違いなく良い。
「よし! それでは明朝からレッドの町を攻めるぞ!」
突然ランスが割り込んでくる。
この男は肝心な所ではしっかりしている所もあるからこそ、面白い。それは何度もユーリは想っていた事だ。だが、マリアは納得したわけではなかった。
「えっ、そんな直ぐに……、もう少し準備をしたほうがいいわよ?」
「いや、ランスの言う事も最もだ」
ユーリがマリアの言葉を遮る。
「なんでよ、ユーリ。レッドの町の軍の規模、知らないワケじゃないでしょ? これがそれの初陣なんだし、もうちょっと慎重になった方が良いんじゃない?」
志津香もマリアに賛成だった。
チューリップがあれば大丈夫だと豪語しているのを見てるが……イマイチ賛同しかねる所もあるからだ。以前の戦いで、チューリップ2号・マレスケの威力は知っているけれど、あの時と今回じゃ敵の規模が違うのだから。
「……ここの情報はとっくにバレてると言っていいだろ? だが、さっさと進撃に来ないのは、戦力、兵力が圧倒的に向こうに分があるからだ。つまり、いつでも潰せるってな。そんな時に強大? な戦力? のチューリップが加わって五分以上になれるのなら、変に時間をかけて 警戒させるより、一気に仕留めた方が良い」
ユーリの言葉に志津香は、考える。
確かに、以前真知子にも聞いたが、敵側にも情報を扱っている者は絶対にいると言っている。幻覚の魔法を使うものも居たんだから、情報魔法も使う者がいたって不思議ではないだろう。でも、流石にこのチューリップ3号の事はまだ知らない筈だ。これもバレたりして、警戒を強められるよりは……。
「それもそうね……」
「私もユーリさんの言葉なら信じられます」
「はは、オレはいつだって良いぜ。叩き潰してやるさ」
「トマト、頑張りますよー!」
「おいコラ! オレ様の発案だぞ! そっちに群がるんじゃない
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