第3章 リーザス陥落
第54話 レッドの町を解放せよ
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〜アイスの町・コリンのアイテム屋前〜
ユーリは、とりあえず家で話を聞いていたら怒られてしまう為、外へと出てきていた。アイテムも烈火鉱山でそれなりに使用したから、補充に来たのだ。
「ん……、世色癌2と竜角惨は余分に補充していても良いな。メンバーの中には魔法使いである 志津香もいるし。体力面を考えたら……。ま、たまに魔法使いとは思えないけど。一応」
アイテム袋の中身を確認しながらそう呟くユーリ。
切らせている訳ではないが、今は普段の単独の依頼ではない。規模も嘗てない程までに大きい。常に全体を見なければならないだろう。……人の上に立つ様な器ではないとか何とか言ってる割にはやっぱりしっかりとしているのである。
「……何だか失礼な事、また言われた様な気がするが……、まあ良いか」
これも恒例行事なのである。
そして、コリンの経営する店の中へと向かおうとした時。
「おっ? ユーリじゃねえか」
後ろから声がしたのだ。その声の主はよく知っている人物だ。
「ミリ、か」
「ああ。アイテムの補充かい? だけど、もう余分に買ってるぜ。ユーリから借りたが、もち、これは リーザスにつけとくつもりだがな? ユーリもちゃんと請求しておけよ?」
ミリはにやっと笑ってそう言っていた。両手に持っている袋は結構膨らんでいる。言葉通り、大分購入している様だ。そして、有言実行すると言う事も容易に想像出来る。
「……しっかりしてるな」
ユーリは苦笑いをしつつ、そう言っていた。
だが、ユーリのその目は、決して笑っていなかった。
ミリとは話したい事があるから。
本来であれば、ラジールの町に帰って、なるべく誰にも聞かれないように話をするつもりだったのだ。だが、それが早まっただけだ。都合が良い事に、どうやら此処には トマトはいないみたいだから。あまり、訊かれたくない話題でもあるのだ。
そして、ユーリは、念のための確認はしておく事にした。
「……ところで、トマトはどうしたんだ? まだ、アイテム屋か?」
「あー、アイツは先に戻ったよ。暫くはここのアイテム屋を偵察! とか意気揚々と言っていたけど、途中でコリンと色々と話しだしてな? 長くなりそうだったから、オレは色々と品物買って揃えてたんだ。ふふ、2人の話の中にお前さんの話題も出てたぜ?」
「……そりゃ、何の話題かは想像したくないな。ハニワ信者と宝箱幸運の持ち主。どんなことを話したのやら」
ユーリは、ため息を吐きながらそう言っていた。
比較的、コリンは別に自分のことで何か言った、言われた記憶は無いけど……トマトとなら判らないのだから。言わないだけで、頭の中だけは判らないのだから。
「はは、悪口は言ってねえって」
「
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