Fate/stay night
1103話
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は付くか?』
『……いえ、ちょっと分からないわね。この学校には私以外にも魔術師の家系が1つ存在しているけど、その家系は既に枯れて魔術回路を持っていないし』
『となると、在野の魔術師か?』
『可能性としては考えられなくもないけど……』
そんな風に念話で会話をしていると、不意に大声が聞こえてくる。
「ああああああああっ! やっぱり遠坂があの男と出来てたんだ!」
周辺一帯に響いたその声を聞き、咄嗟に視線を声のしてきた方へと向けると、そこにいたのは浅黒い肌をした、ショートカットの女。
それは昨日、凛と一緒に行動している時に見た女の姿だった。
「あっちゃあ……」
その女の姿を見た凛が、思わず呟く。
この様子を見る限りでは、どうやら知り合いらしい。
「凛?」
「うわっ、凛だって。呼び捨てにしてる」
その女の言葉に、校門周辺で俺達の様子を見ていた生徒達が再びざわめく。
それを見た凛は、若干頬をひくつかせながら俺を引っ張って職員室へと向かう。
「全く、何だってこんな事に……」
ブツクサと言っていたが、恐らく猫被りの件なんだろうな。
「失礼します、転校生のアーク・ロータス君をお連れしました」
「ああ、ご苦労。私は君が転校してくる2年A組の担任でもある葛木宗一郎だ。急な転校だったが、大丈夫だったか?」
「あー、はい。その、幸い凛の家に住まわせて貰ってますので、その辺は……」
「……遠坂の家にか。不純異性交友はしないように」
何だか得体の知れない雰囲気を発している中年の教師だが、教師だけあってその辺には厳しいんだろう。
だが、今回の場合は相手が悪い。
「先生? 私がそんな真似をするとでも?」
ニコリと微笑みながら告げる凛だったが、目が笑っていない。
教師の方もそれを感じ取ったのか、表情を変えないまま首を横に振る。
「勿論遠坂の事は信じている。優等生のお前がそんな真似をする筈がないとな。だが、遠坂も彼も若い。いざ何か間違いがある可能性もあるだろう。……誰か保護者の方がいれば問題はないのだろうが、遠坂の保護者も、ロータスの保護者も、あの神父の方だろう?」
「ええ」
そう、当然ながら俺の保護者に関しても凛曰く似非神父という事になってる。
聖杯戦争の審判のような立場にあるって話だけど、それがあからさまに凛に協力してもいいのか? そうも思わないではないものの、凛曰く使えるものは全て使うとの事。
……まぁ、マスターである凛が納得しているのなら、俺としてもそれ以上言う必要はないので、それ以上は口に出さない。
「保護者の方が違う場所に住んでいて、それでいながら男女が2人暮らしとなると、外聞が悪いというのは……」
「先生、私が不純異性交遊をす
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