Life16 追い詰められたゼノヴィア
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「ん〜〜〜・・・・・・如何したんだ、アザゼル?いつになく真剣な顔をして」
サーゼクスは首の痛みに襲われながらも、アザゼルの剣呑とした雰囲気含めて質問した。
しかし当のアザゼルは切羽詰っているのか、サーゼクスを黙殺した上で視線を士郎から放さないまま詰問を続ける。
「藤村士郎よ、教えてくれ。お前は敵の何を知っている?それとも、何かの取引でもしなければ教えられねえか?」
「別に要りませんが・・・・・・随分と追い詰められたような顔をしていますね。余程重大な“何か”があったようですが、如何したんですか?」
「そ、そうですよ?先生!何かめちゃめちゃ怖いっすよ?」
アザゼルを窺うようにする士郎の言葉に、同調する一誠を視界に居れて漸く視線を士郎のみから、それ以外にまで広げられた。
見れば、一誠をはじめとするリアス及び眷属らは全員多かれ少なかれビビッていた。
それもそうだろう。
剣呑な雰囲気を纏わせて現れたのは神の子を見張る者の長であるアザゼルだ。
そんな大物からのプレッシャーの余波とは言えそれを受ければ、大概のものは恐怖に顔が引き攣っても仕方がないと言うモノだろう。
アザゼルに言い感情を持っていない朱乃でさえ今は、嫌悪感が消えて恐怖に塗り替えられているのだから。
そんな教え子たちの顔を見て、すぐさまに気を落ち着かせて剣呑さを抑制させた。
「ワリィ、お前ら。いくら何でも大人げなかったな・・・」
「構わないけど、ホントに何があったの?」
「堕天使領も襲撃された事は聞いていたが、先程のオーラからして君の友人である神の子を見張る者の幹部が誰か負傷或いは殺されたとか、かな?」
謝罪するアザゼルに許すと同時に理由を尋ねるグレモリー兄妹。
アザゼルは、そんな兄妹の兄の方に、訝しむ目を向ける。
「報告書は送っといたろ?読んでないの・・・・・・って、お前さんも忙しかったんだな」
「ああ、なかなかにね。後で正式に報告書も読むが、此処で何があったのか聞かせてくれないか?」
「いいぜ。堕天使領にはまず最初に他の血でも現れた機械兵器の軍勢が現れたのさ。それなりに苦戦させられたが、攻略法さえ見えれば時間の問題程度の相手だったぜ。それだけで終わってたならな」
「な、何があったんですか?」
一誠は恐る恐る続きを聞くように尋ねた。
「機械兵器の軍勢を9割近く殲滅してから、残党狩りに勤しんできたころに来たんだよ。問題がな」
「脅威?各地に現れたグレイフィアと互角以上の戦闘を繰り広げたり、タンニーンを戦闘不能状態に追い込んだ一騎当千の敵の様の者達の事か?」
「そっちに現れた厄介な奴らについては読んだが、奴は・・・Kr
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