Life16 追い詰められたゼノヴィア
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あるんだが。魔王としてでは無く、リアスの兄として」
「・・・・・・なんでしょうか?」
士郎はやや警戒しながらサーゼクスの次の言葉を待つ。
「タンニーンは昨夜でもう全快したんだが、一応念のために一誠君の修業の警備を頼みたいんだ。勿論、君が一旦人間界に戻る日は、僕の眷属の誰かから選抜するからさ」
「構いませんが・・・・・・タンニーン殿は了承しているんですか?」
「フフフ、それについては大丈夫さ。寧ろ自分を圧倒した敵を追っ払た君に、興味が出たと笑いながら了承していたよ」
「は、ははは・・・・・・・・・そ、そうです・・・か」
(如何考えても嫌な予感しかしないぞ?このパターンは・・・)
サーゼクスは何故かにこやかな笑顔で、士郎は乾いた表情で笑っていた。
正直断りたかったが結局、了承する羽目になった。
「――――そう言えばモード。ゼノヴィアの事、頼むぞ?」
「ヘイヘイ、めんどくせぇけど仕方ねぇな」
「何の話ですか?」
自分の知らない処で進行――――いや完了している話に、ゼノヴィアは怪訝さを覚えた。
「お前の修業中の警護をモードに頼んだんだよ」
「こんな人要りませんよ!?私は自分の身ぐらい自分で守れます!」
先程のモードからの悪口もあってか、即座に拒む。
「待てゼノヴィ――――」
「オレだってこんな、よちよちハイハイのお守なんざしたかねぇよ・・・!頼まれでもしない限り誰がやりてぇもんかよ!」
「何だと!?」
「あ?悪魔なのに聴覚弱ぇのかよ?有象無象の雑魚の警護なんて、つまんねぇって言ったんだよ」
「お前ぇ・・・・・・!」
モードは気怠そうにしながらもからかう様に、ゼノヴィアは憤怒の形相を作って睨み付けていた。
「何なら稽古付けてやろうか?お前程度なら無手で相手してやるよ?」
「その驕り、叩き潰してやる・・・!!」
「おい、お前ら――――」
士郎が止める間もなくゼノヴィアとモードは転移して行ってしまった。
さらにそこに追い打ちをかけるようにタンニーンが迎えに到着して、仕方なく気にかけておいてくださいとグレイフィアに頼み込んだ士郎は、一誠と共にタンニーンの下に向かったのだった。
−Interlude−
「なかなかの成果だったぞ?」
ほぼ同時刻、Kraは人間界のある場所で謎の神器を片手に乗せながら誰かと話していた。
「これでテストは終了だ。後はこれをお前に預ける。好きに活用しろ」
『――――――――――――』
「そんな事は気にしなくていい。これの性質上、どれだけ力を上げても世界に何ら負担は掛からないからな」
『―――――――、――――――――』
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