Life16 追い詰められたゼノヴィア
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だよ。この殺し合いは。誰がどうやってそんな偽物を建造できたのかは未だに解明されていないが、一つ建造されれば二つ三つと次々に増えていき、たった半世紀で世界中合わせて3桁を越える聖杯戦争が起きてたそうだぜ?」
アザゼルの言葉に元教会出身の二人は勿論、リアスも他の眷属達も驚愕した。
その事実はさすがに知らなかった士郎とモードも、驚きはしつつも人間の欲と業の深さは理解しているので「馬鹿な」とは思わなかった。
「各々驚いてるところ悪いが話を戻すぜ。その聖杯戦争を悉く殲滅してからは『英霊の座』へのアクセス権は完全に消え去ったはずなんだが、どういう事だ?」
「これは俺の勝手な予測ですが、誰か或いはKraと言うやつらが聖杯戦争のシステムを復元した上で改造までして兵器として使用しているのではありませんかね?」
「・・・・・・その可能性は十分にあるだろうが、そもそも今回襲撃してきた敵が英霊と言う根拠はなんだ?」
Kraとい言う言葉を受けて、聖杯戦争のシステムの復元と改造と言う推測に驚きが引っ込んでしまったアザゼルだったが、当然の疑問を士郎にぶつけた。
「・・・・・・三大陣営が駒王学園での会談を開いた日に襲撃してきた敵のなかで、俺が戦った敵を覚えていますか?」
「んあ?忘れるワケねえさ。青白い筋肉だるまだろ?」
「・・・アイツはサーヴァント、バーサーカーです。しかも真名はローマの剣闘士で奴隷解放のために戦った反乱軍の将も勤めたスパルタクスですよ」
「何だとっ!?」
アザゼルは、士郎の口から出た言葉に目を剥いた。
それと同時にリアスが疑問を挟む。
「英霊になれば人間って異形化するの?スパルタクスは私もそれなりに知っているけど、彼の剣闘士はそんな異能を持っていたの・・・・・・って、まさか神器!!?」
「いや、あれは恐らく『宝具』によるものだ」
『宝具??』
「英霊達の生前の伝説の象徴であり、大小あれど奇跡の具現でもある。例えば、アーサー王のエクスカリバーやゼノヴィアが今所持している聖騎士ローランのデュランダルや聖ゲオルギウスのアスカロンのように基本的には武器なのだが、スパルタクスの生前に圧政者の狗たちからの攻撃にも何度も耐え抜いた末の伝説――――逸話が宝具へと昇華するタイプもあるんだが、まさにそれだな。あの“異形化”は」
「厄介だな・・・・・・。昔と違って英霊の数も増えているだろうし、何より年月をかなり重ねてるからな、これで知名度がとんでもない英霊を使われたら冗談じゃねぇぞ・・・・・・!」
アザゼルの言葉が他の者達と同じような感想だったようで、各々が何とも言えないような顔をする。
その中の1人でもあるサーゼクスが士郎に質問する。
「ところで士郎。祐斗
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