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ドリトル先生の水族館
第二幕その八
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「実は我が水族館のダイオウグソクムシですが」
「食べないのですね」
「はい、もう四年もです」
 それだけというのです。
「それで心配になってきまして」
「僕に食べさせて欲しいと」
「誰が御飯をあげてもです」
「食べてくれないのですね」
「他にも先生にお願いしたいことがありまして」
 水族館のことで、です。
「それでなのです」
「他にもです」
「そのことはおいおいお話させてもらいます」
「そうですか」
「そうです、まず第一はです」
「ダイオウグソクムシですね」
「鳥羽水族館のグソクムシもそうでしたが」
 こちらのダイオウグソクムシはあまりにも有名でした、何年も食べていなくて。しかしそれはこちらの水族館のことだけではなかったのです。
「我が水族館もでして」
「わjかりました」
 先生は微笑んで先生に答えました。
「僕で宜しければ」
「引き受けて下さいますか」
「実は前々から深海の生きものにも興味がありまして」
「それで、ですか」
「お話したいと思っていました」
「それで、ですね」
「渡りに舟です」
 先生はこの諺を言いました。
「日本の諺ですね」
「そうですね、そちらも」
「その諺の通りです」
「ではやらせてもらいます」
「それでは」
 こうしたことをお話してでした、先生は快諾して水族館のダイオウグソクムシに食べさせることにしました。そのお話を聞いてです。
 トミーと王子は先生のお家の中でくつろぎながら先生に尋ねました。三人と動物の皆でちゃぶ台を囲んで。
「あの生きものですね」
「僕も見ていたけれど」
「何年も食べなくて」
「それで死んでも飢え死にしないんだよね」
「凄く不思議な生態ですよね」
「どういった身体の構造してるのかな」
「それがまだよくわかっていないんだ」
 先生はお茶を飲みつつ二人に答えました。
「これがね」
「他の深海の生きものと同じで」
「そうなんだね」
「詳しいことはわかっていなくて」
「まだまだ謎が多いんだ」
「鳥羽水族館はね」
 それこそとというのです。
「凄い生きものがいたよ」
「それで八条水族館も」
「そのダイオウグソクムシがいて」
「やっぱり何年も食べていない」
「そのダイオウグソクムシに食べてもらうんだね」
「そうなんだ、本当にどういうことなのか」
 首を傾げさせての言葉です。
「僕も不思議だったんだ、リュウグウノツカイ程じゃないけれど」
「あのお魚の話してたけど」
「剥製見ながらね」
 ここで皆も言います。
「あんな謎の多い生きものもいてね」
「そのダイオウグソクムシもね」
「訳がわからないね」
「そうだよね」
「だからどうして何年も食べなくて平気なのか」
「身体の仕組みがわからないよ」
「確か
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