No,06
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「ご覧くださいアスナ様!!私以外に護衛にふさわしいものがいないことを証明して見せましょう!」
とクラディール。
「やれるものならやってみろって。早くしろよな〜」
と俺。
カウントが始まる。俺もクラディールも構える。
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「っていうか、いいのかアスナ。こんなことになって・・・」
「大丈夫。後で団長には私から言っておくから」
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カウントが零になった瞬間俺はもう動き出していた。
奴は突進系のスキルで来ると予想していた。
ならすることは一つだけ。
避ける。
・・・え?当たり前だろって?まあ、当たり前って言えば当たり前だね。
俺の横を突っ走って行ったクラディールの足を引っ掛けるとそのまま倒れて行く。
で、剣を取り上げて放り投げる。
一応剣を向けると
「降参したら?動いたら斬るよ?」
と笑いかけた。
クラディールはギリギリと(本当に聞こえた)歯軋りをして
「・・・アイ・リザイン」
と言った。
俺の前にデュエル結果のウィンドウが出てくるが無視してアスナ達の所に下がった。
クラディールは周りの野次馬に
「見世物じゃねーぞ!!散れ!!散れ!!」
と見苦しく叫ぶと俺に向かって
「貴様・・・殺す。絶対殺すぞ・・・」
と言った。こっちは苦笑しながら
「デュエルを申し出たのはお前だろ??それを俺のせいにするのはやめてくれないかな?」
そこでアスナが声を上げた。
「血盟騎士団副団長として命じます。クラディールは本日付で護衛役を解任。別命あるまでホームにて待機。以上」
俺とキリトはほっとした表情をし、クラディールは怒りか羞恥心かで顔を赤く染めた。
「な・・・なに、この・・・・」
とぶつぶつ言っていたが俺がピコピコハンマーを取り出すと慌てて転移結晶を取り出し、
「転移・・・クランザム・・・」
と聞き取りづらい声でいった。
直後青い光に飲まれるまで俺たちを睨み続けていた。
「ごめんね。朝からいやな物みせて・・・」
アスナはそういった。
「俺は別に」
と、キリト。
「下に同じ」
と俺。
「それならいいけど・・・」
「っていうか、下ってなんだよ!?」
「お前のことだけど?」
「なに〜!?」
ギャイギャイと叫ぶキリトを無視して俺は機嫌良く迷宮区へと向かった。
「君はいつも同じ格好だね」
とキリトに言った。
「いいんだよ。服に使う金があったら少しでも美味いものを・・・」
「キリトは食いしん坊だからね〜」
と、本日4回目の索敵にプレイヤー反応が出ていた。
「・・・キリト、アスナ。プレイヤーが来る。およそ12名」
「え・・・?」
「そして、たぶんこの動き方は・・・軍だ」
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