第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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ら。
「はぁ、志津香……」
「っっ!!」
志津香は、木の背後に慌てて隠れようとしたが……もう無駄だろう。
ヒトミの感覚器官を、そして、勿論ユーリの動体視力も甘く見てはいけない。最初に気がついたのはヒトミ。……彼女も女の子モンスターなのだから。
「わ、私は、かなみから ヒトミって子の事が気になって見に来たのよっ! ゆ、ユーリが変な事してるなら、止めなきゃいけないでしょ!!」
「し、志津香……落ち着いて」
「あっ、かなみお姉ちゃんっ! お姉ちゃんもお帰り〜!」
「あ、ははは。ただいま〜 ヒトミちゃん」
ユーリに抱きつきながら、かなみにも笑みを見せた。
「え〜っと、しづか……お姉ちゃんだね? よろしくねっ! しづかお姉ちゃんっ」
「えっ? きゃっ……」
ヒトミは、志津香にぴょんと飛びついた。志津香はたたらを踏んだが……、ヒトミの事は問題なく受け止めた。彼女は小柄であり、比較的に軽い。不意打ち気味だったのだが、別段問題ないのだ。
「はは……。よろしくね? ヒトミちゃん」
「うんっ! あっ お姉ちゃん! 私とお揃いの帽子だね〜? ひょっとして、お兄ちゃんのプレゼントなの?」
「ん? これは違うわよ。私、魔法使いだから、その装備。確かに似てるけど…… 含有魔力は感じないから、全く同じってわけじゃなさそうよ?」
「へー、そうなんだ。えへへへ〜」
ヒトミは、ぴとっ! と志津香の頬に自身の頬を摺り寄せた。
志津香自身、小さなコの面倒を見る事は苦手としている訳ではない。四魔女にはミルだっていたから、逆に慣れている、と言っていい。だけど、ここまで好意的に抱きつかれたり、《お姉ちゃん》と呼ばれた事も無いから、やや恥ずかしそうだ。
だけど、この後 更に恥ずかしい想いをしてしまう。
「……しづかお姉ちゃんも、お兄ちゃんのこと……だよねっ♪」
「っっ!!?」
あっという間に、ヒトミに見抜いてしまったのだから。
それは当然だろう、かなみもそうだが、志津香だって、十分すぎる程、わかり易いから。
ひょんな事から、アイスの街に戻って来て、、色々と騒がしかったが。ヒトミにとっても新たな友達が出来て最終的には良かったと思えていたユーリだった。
〜人物紹介〜
□ カーナ・オオサカ
Lv6/10
技能 無し
烈火鉱山の入口でいつも、恋人を待っている女の子。
山登りが好きで水泳が嫌いである為か、鉱夫の恋人が出来たらしい。
大切なコーンが今回の一軒で閉じ込められてしまった為、後からやってきたミリ達にお願いして連れて行ってもらっている。
……が、そのおか
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