第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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…Mなのだろうk「違うわ!!!」っと、ユーリが天の声に割り込み、そして否定しながら今回の烈火鉱山での冒険は幕を閉じたのだった。
〜アイスの町〜
一行は、ラジールに帰る道中にある 《アイスの町》に一先ず寄る事にした。
戦闘の連続だった事や、やや物資も減っている事、そしてラジールまでの距離がまだまだあるということ、等の理由が挙げられる。
「がははは、よし! シィル。オレ様の為に色々と調達してくるのだ」
「あ、はい! ……えっと、お金は……?」
「む? ご主人様から金を取るというのか?」
「あ、あぅ……で、でも 今回の冒険で得たお金は全部ランス様が……」
「えーい! 口答えをするんじゃあない!」
「ひんひん……」
相変わらず理不尽な事を言いながら、シィルの頭をグリグリ〜とするランス。どう見ても好きな女の子を苛めたい男の子だとミリも思ったようだ。
「やっぱし、ランスはシィルが特別なんだな? あからさまだ」
「そう言うと怒るから黙ってた方が良い。その方が早いしな。シィルちゃんも口ではああ言っても、そこまで嫌がってる訳でもないしな?」
ユーリがそう言って笑っていた。
世話をする事が好き。その相手がランスなら尚更だろう。
「だから、悪いがミリ達はシィルちゃんと一緒に買い出ししててくれないか? 金は 少ないが渡しておく。……オレは少し寄る所があるんでな」
「ん? 別に構わないぜ? ユーリは何処に行くんだ?」
「ちょっと、自分の家にな?」
ユーリはそう言って笑った。
どうやら、ミリはユーリの拠点は知らなかったようだ。
「OK。なら女同士で買い物でも楽しむとするか? シィル」
「あ、はい。ありがとうございます」
「トマトも行くですよー。アイテム屋であれば、ライバル店になるかもですからねー。偵察ですっ!」
シィルとミリ、そしてトマトの3人でコリンが経営するアイテム屋へと向かっていった。
「がはは、オレ様は武器屋に行ってくるぞ!」
「はぁ……レンチに会いにだな? ま、多分無理だと思うが」
ユーリはため息を吐きながら、自宅へと向かっていった。
「あ、……ヒトミちゃん、かな?」
かなみは、ユーリを見て、そう思った。多分間違いないだろうと。
アイスの町を出てまだ数日だけど……、彼女の事を、妹の様に接して、そして彼女から兄のように慕われているんだ。そして、何よりもヒトミは《幸福きゃんきゃん》だ。いつどの時代だったとしても、経験値が大量にもらえるからと狙われる存在。自分が住む町だったとしても、やっぱり心配なんだろう。
「…………」
志津香は、ユーリの向かった方へと歩いて行った。後
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