第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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ルは律儀にそうしているのだ。それでも、シィルは苦ではなさそうだという事もいつも通りだ。
「はぁ……ユーリが決めてるんじゃない」
「ま、どうでも良いんじゃないかな? 変に文句言われても五月蝿いだけだし……」
「そうですかねー。あ〜疲れたです〜」
「流石ってな? ランスもユーリも戦いに関しちゃ間違いなくダントツだよ」
「ほ、本当ですね……」
他の女性陣達も問題なさそうで、今回一番の戦闘は無事に終了した。
「お? あったぞ! このキラキラと輝いているのが、ヒララ合金だな?」
「あ、私もそう思いますよ」
そして、ちゃそばクイーンが陣取っていた更に奥の方に薄暗い坑道内だと言うのに一際輝きを見せている鉱石をランスが発見した。シィルも頷き、そしてユーリもそれを見て間違いないだろうと思える。
何故なら、以前にヒララ鉱石をピラミッド迷宮で見た事があるからだ。
「ああ、間違いないよ。これがマリアが必要としているヒララ合金だ。流石に実物を知らないのに、取りに行くなんてできないしな? マリアからちゃんと図鑑を見せてもらったんだ」
「ふ〜ん」
志津香は興味ない。と言った様子だった。
「おいおい。マリアは親友だろ? ちょっとは興味持っても罰は当たらないと思うぜ?」
「そのちょっとが問題なのよ。聞いたが最後、延々と講義されんのよ?」
「いや〜、トマトは志津香さんなら、講義が始まっても強引に出てきそうな気がするですかねー」
「あ、私もそう思う」
「アンタ達ねぇ……」
私をなんだと思ってんの!?っと言い返している志津香と、そのままの意味だと返している面々。
実に楽しそうなのだが、兎も角目的のモノを見つけたのだから。
「はぁ、早く行くぞ? 目的のヒララ合金は手に入ったんだ。後は取り残された人達だな。多分この先に居るはずだ」
「っ! コーンっ!?」
ユーリのその言葉にいち早く反応したのがカーナだった。駆け出す様に奥へと進む。殆どちゃそば達は倒したのだが、まだいてもおかしくない為、ユーリ達は追いかけた所で……。
「ああ、コーンっコーンっ!!」
「ごめんな……心配をかけた。カーナ……」
残された鉱夫達の中で恋人であるコーンと再開を果たし、抱擁をしているシーンがそこにあったのだ。
「……良かったな」
ユーリはその姿を見て一先ず安心した。普通の人間であれば、あの数のモンスター相手に太刀打ち出来るはずもない。だから、もしかしたら殺られていた可能性だって十二分にあったのだ。だが、無事再開出来た事を安心していたのだ。
「ぐっ……オレ様の処女が」
「ダメだぞ? カーナの処女はコーンのモノだ」
「ふ、ふん!! どーせ、あんな男は直ぐに捨てられるに違いない! 処女じゃないとダメな
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