第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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「猛追なる焔を受けろ!! 業火炎破」
志津香の両の腕から迸る業火。みるみる内に孵化する前のちゃそばの卵を焼き払う事に成功する。これで半分は減ったと思われる程だ。
「うぉぉ! 流石は志津香さんですかねー? トマトも負けないですよ!」
「凄い……志津香。うんっ私だって……ええぃ 火丼の術!」
志津香に触発されたかなみは、以前リアに貰った火遁の術の巻物から独自に完成させてしまった炎の忍術を飛ばした。だが、如何せん魔法と比べたら寂しい威力だが、十分に相手をひるませる事は出来たのだった。
「やるね……!」
ユーリは志津香を一瞬見てそう呟く。
魔法の才能に関しては間違いなく志津香はこの世界でも上位に位置するだろう。以前ラギシスも言っていたが、ゼスの魔法使いにも引けを取らないのは間違いない。
「炎を使うアイツともひょっとしたらな……。それに、かなみの技も良い。初速が早い」
ユーリが思ったのは、ゼスの将軍の1人。
とある事があって、変に目をつけられている男であり、面識がある将軍の内の1人だ。あまり思い出したくない事でもあるが。かなみについては比べるのは酷だが、威力よりも技の出の速度が圧倒的に早い為有能な技術だと思っていた。……かなみが聞いたら どれだけ喜ぶ事か。
「死ねえ!! ランスアタック!!」
ランスは、持ち前の剛剣で敵を吹き飛ばす。敵の一体一体は全く問題ないが、やはり問題があるのは物量だろう。ランスの攻撃は辺り一帯を巻き込む衝撃をうむから、この手の乱戦にはもってこいの一撃なのだ。
「これで終いだな。失せろ。二刀煉獄・斬光閃!」
ユーリの飛ぶ斬撃は2つ、その斬撃が交差し、正確にちゃそばクイーンにヒットした。
「あはぁぁぁん!!!」
ちゃそばクイーンは絶叫?を上げた交差している箇所は 2倍以上の切れ味と威力であり、その場が急所なのだ。
「おいこら! ボスのトドメをとるんじゃあない! オレ様、トドメ、ラーーンス・あたぁぁぁぁぁっく!!!」
「あひゃぁぁぁぁんっっ!!!」
流石、鬼畜戦士ランス、と言えるだろう。
もう殆ど致命傷だった一撃に加えて、ちゃそばクイーンに更に追撃を与えるランス。明らかにオーバーキルだと思えるが、兎に角ちゃそばクイーンはその巨体を沈めた。ユーリの一撃で、即死だった訳じゃないから、かなり酷そうだったが…… 有害モンスターだから、同情は誰もしなかった。
「がははは! オレ様、最強!」
「ランス様、格好いいですー! ぱちぱちぱち〜」
げしげし、っと蹴りを入れながら高らかにピースをするランス。
そして、傍にいるのは当然シィルだ。
ちゃんと声援と拍手を入れないと、ちょっと不機嫌になってしまうからシィ
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