第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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い技量を持っていると確信しているのだ。……確かに色んな意味でそうなのだが、事戦闘に置いても同じ事だ。そして、何よりも……。
「アイツは、天に好かれてる。天運のスキルをもってるって思うくらい、良い方向に向かってるんだよ。これまでの仕事でもな? 正直、志津香達の事件、カスタムの時だって、アイツがいたから、早期解決が出来たし、ラギシスの時も実際助かっただろう?」
「あ〜……、ま、そうだけどね。……それは否定出来ないわね」
「はは、だろ? それに、確かに アイツは色んな女の子に手を出すが、間違いなくシィルちゃんは別格だ。だから大丈夫だ。何だかんだ言って、無理難題を吹っかけても、本当に大変だったら、あのコだけは守る筈だ」
「んー。ま、そうね。それも判るわ」
志津香はあの時の事を思い出しながら頷いた。確かに、あの時ユーリが危なかった時、何も出来なかった。思わず叫んでいた。そんな時に入ってきたのがランスだったんだ。色々と受け入れられない人物であるから、記憶の奥底に追い込んでいたのだ。そして、シィルとランスの関係もそうだ。
口では色々と言い、実際に理不尽に当たってる所もよく見る。だけど、それは幼い子供が好きな子に意地悪をしてやる!と言う子供の恋愛のそれに似ている。
だって、自分が小さい時もそんな気持ちで、ユーリに接して……。
「って!! そんなの、な、ないわよっっ!!」
「ぐえぇっ!! な、なんだよっ! いきなり!!」
いきなりの志津香のミドルキックがユーリの脇腹にクリーンヒット!突然の事でユーリも防御する事が出来なかった様だ。
「……(私の知らない話題だ……良いなぁ……)」
そんな楽しそうに話をしてる2人を見て、会話に乗り損ねたかなみは、やや哀愁を漂わせてしまっていた。
その後、志津香の見事な蹴り技で彼女のスカートが捲れ、その中の絶景を顕にしてしまった。それをユーリが見てしまったものだから、再び鉄拳制裁を受けてしまうと言う理不尽な結果となるのだった。
「……出鼻を挫かれたが、とりあえず行くぞ? ミリ達とランスを探しながらヒララ合金も探そう」
「あ、はい!」
「……ふんっ」
かなみは、やや苦笑いをしつつ、志津香は、さっきの事があるのか、顔を赤らめながらそっぽ向いていた。それを見たユーリもかなみの様に苦笑いをすると、ユーリを先頭に、烈火鉱山の入っていった。
「やっぱり、鉱山ってだけあって、あまり空気が良くないわね。息苦しさも感じる」
「だな。……多分ランス辺りは此処で一言文句の一つや二つは言ってるな」
「あー……どーせ、『超英雄のオレ様には、こんな薄汚い場所はふさわしくない』とか何とか……って言いそうですね」
「実に的確な想像だな? かなみも、ラン
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