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RSリベリオン・セイヴァ―
第四話「飛鳥の決意」
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、いつもは神社に居るよ? もうしばらく休んで行けって言われたらしいから、しばらくはあの島で休養をとってるだろ? なに、明日にはこっちへ来るそうだ」
「本当ですか?」
俺は少しニコッと笑みを浮かべた。
「なんだ、あの娘のことが好きなのか?」
意地悪そうな顔をする蒼真に俺は頬を赤くしてソッポを向いた。
「え、いや……その、別に……」
しかし、蒼真に図星をつかれていたようであり、彼は次のようなことを話す。
「悪いが……アイツには既に、「婚約者」が居るんだぜ?」
「えぇ!?」
彼女に? 俺は、一瞬体の力が抜けそうになった。
「まぁ、身内同士の話らしいが……婚約者側が一方的らしくてな? 弥生の方は断り続けているらしい」
「……」
そうなのか、弥生もああみえて悩みを抱えているのかと、俺は同情した。

「さて、ついたぞ? この部屋だ」
通路を歩き終えると、目の前にはまた扉が見えた。近くのパネルにカードキーを差し込むと、扉は何重ものロックを解除して、ゆっくりと分厚い扉が開いた。
部屋は、ある研究室である。白い空間で、見知らぬ機械が黙々と作業を続けており、その中で一人、白衣を着た蒼真と同年代の青年がこちらへ背を向けている。
「魁人、連れてきたぜ?」
蒼真が魁人と呼ぶ、その白衣の青年は蒼真の声に振り向くと、「おお!」という声を出して俺の元へ駆け寄ってきた。
「この子が、「零」を扱えた唯一の装着者か……」
マジマジと俺の顔を宥めてくる。
「ど、どうも……」
俺は、苦笑いしてお辞儀をした。
「蒼真から話は聞いているよ? そのRSは、「零」と呼ばれる最新鋭の技術を搭載した第四世代のRSなのさ」
「そんなに凄いRSが、どうして?」
どうして、俺が扱えてしまったのか、その疑問を尋ねた。
「それは今でも原因は不明だ。未だにブラックボックスが多く、開発者本人にしかわからないんだよ? ただ、確かなのは弥生君の神社の宝物殿の中にそのRSが保管されていたことしかわからないんだ……」
――弥生の神社?
そう言えば彼女は自分が勤めている神社のことを言っていたな?
「今まで、彼女はその零を大切に保管していたんだが、突如正体不明のISらに襲われ、咄嗟にこちらへ助けを求めてきたというのさ?」
――そうか、それであのIS達に狙われていたのか、それならどうも辻褄があう。しかし、どうしてそのRSが彼女の神社にあったのだろうか?
「……ところで、リベリオンズに入る決心をしてくれてうれしいよ? 君には、その零をあげよう。RSは、一度装着してしまうと、二度と解除することができなくなる。いわば、体の一部になるようなものだよ」
「じゃあ、もう俺の体にはその零って言う刀が?」
「うん、そうだね。RSというのは、装着前はこういうビー玉のような球体なんだが、それが
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