暁 〜小説投稿サイト〜
RSリベリオン・セイヴァ―
第四話「飛鳥の決意」
[2/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
場所は、要塞の最上部で、そこはまるで上空に浮かぶ一つの都市であった。
そんな天空都市の街中を歩く人ごみの中へ俺と蒼真は入っていく。
「リベリオンズは数人程度で、他は政府の連中ばっかだぞ?」
「え!?」
と、いうことは目の前を歩く無数の中年の男たちは……政治家!?
「ほら、あそこを見な? あれ、総理大臣だぜ?」
「え……あ! 本当だ」
目の前で複数のSPに囲まれて歩いているのは、まぎれもない今の総理大臣である。
「でも、どうしてここに政治家たちが?」
俺は、蒼真に尋ねる。
「ここに居るのは政治家だろうが、全員「男」だ。男が、ISを受け入れるわけないだろ? だが、RSなら男たちにも受け入れられる。つまり……」
「政治家の男たちも、RSに寄り添いたいってことか……」
そう解釈し、俺は改めてRSという武器が男性たちの希望となっていることに改めて実感した。
「でも、あの人たちはどういう目的で?」
「RSの模擬試験を観賞しにきたりとか、政治家同士の会議とかな?」
「何ヵ国ぐらいが、裏社会に加盟しているんですか?」
俺は、白人や黒人などの海外の政治家を目に、そう尋ねた。
「そうだな……アメリカや、ドイツとイタリアのEU連合や、後はアジア諸国ぐらいか?」
「なにせ、リベリオンズは裏世界が誇る国際組織だからな? 特に、今回日本が開発した新型のRSに全世界が期待している」
「新型の?」
「お前がつけてるヤツだよ?」
「へぇ……え!?」
俺は一瞬、心臓が止まったかのような衝撃に見舞われる。
「今まで扱える装着者を求めて世界中を探し回っていたが、それをお前さんがあっけなく扱っちまって、裏世界じゃあ超有名だぞ? 幸い、個人情報だけは公表していないから安心しろ?」
と、言うだけ言って蒼真は平然とした顔で俺を都市部の中にある自宅へと招き入れた。彼の自宅へ来るまで、俺は落ち着くことはなかった。
「ま、とりあえず何か飲むか?」
「あ、何でもいいです……」
「じゃあ、ジュースでいい?」
「はぁ……」
と、蒼真は冷蔵庫から缶ジュースを俺に投げ渡し、それを受け取った俺は彼と共に自室のある部屋へ招かれる。
「飲みながらでいいから来てくれ?」
ある隠し扉を出すと、そこから地下へ通じる長い通路が待っていた。
「ここから先は俺の秘密基地みたいなものだ。と、いっても皆が知っているがな? ついて来いよ」
缶に口を付けながら、俺は蒼真の後を歩いた。そんな中で、俺はある人物について彼に尋ねた。
「あの、宮凪さん?」
「あ? 蒼真でいいぞ」
「じゃあ……蒼真さん?」
「何だ?」
「天弓侍さんは元気ですか?」
「ああ、弥生か? それなら、今は地上にいる。ほら、この前行ったあの島だよ?」
「あそこが天空侍さんの持ち場なんですか?」
「いや
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ