第五十九話 【SAO編】
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秒で眠りに落ちた。
ピピピピピっ
脳内にアラーム音が響く。
「…朝か」
ベッドから体を起こし、伸びをして脳を活性化させる。
よし、問題ないな。
宿から出ると、露天NPCからすぐに食べれそうなバケットを購入すると、歩きながら胃に納めつつクライン達との待ち合わせ場所に向かう。
時間が待ち合わせ五分前と言った所だ。
しかし、そこはやはり日本人。五分前行動が身についているのか、既に待ち合わせ場所にはクライン達の姿があった。
「すみません。待たせましたか」
「いや、オレ達も今来た所だ。なぁ?」
同意を求めるクラインに、後ろにいた彼らも同意の声を上げた。
「んじゃ、行きますか」
クラインが少しおちゃらけた口調で出発を宣言し、フィールドへと出た。
昨日と違って既に旨みが少ない敵を狩る。
索敵画面を確認して、常時敵の位置を把握しながら一匹一匹確実に仕留めていく。
「それにしても、ソードスキルに頼らなくてもそこまで戦えるとはなぁ」
クラインが感嘆の声を漏らす。
「俺としては、硬直時間が有るソードスキルは結構おっかないです。あの数秒が命取りになる事も有るかも知れません」
とは言え、それでも相手の攻撃を弾くために使わなければならなくなる事も有るだろうから、PTを組ませて貰っている間は練習も兼ねて使わせてもらっているが。
「かもしれねぇな。だが、そこを頼るのが仲間ってもんだろ」
確かに。
彼らはリアルの知り合いの為か、お互いの信頼が厚い。そんなチームならば安心して命を預けられるのだろう。
そんな彼らが少し羨ましかった。
俺にだってそう思える人たちがリアルには居るのだ。
彼女らが一緒にここに居れば、どれほど心強かった物か。
俺は思考を切り替えてシステム的な問題で今のうちに試しておくべき事柄を口に出す。
「そう言えば、武器は装備するとソードスキルが使えるんですよね?」
「ああ、そうだな。しかし、それはもう教えただろう?」
「ええ。しかし、武器アイテムは装備しなくても手に取る事が出来ます。だったら装備していない状態で敵を切りつけたら?」
「…ソリャぁ…どうなるんだ?」
分からず仲間に振り返るクライン。
しかし誰もその答えを持ち合わせていなかった。
「試してみますか」
俺はウィンドウを開いて装備を解除する。
一瞬でストレージに引っ込んだ海賊刀をアイテムウィンドウから取り出すと右手に掴み取った。
しばらく歩き、エンカウントした敵に俺は右手に持った海賊刀で斬りつける。
ザシュッ
一瞬、鮮血のエフェクトが飛び散りHPバーが減少した。
さらにもう一撃入れると敵のモンス
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