第五十九話 【SAO編】
[6/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
通常以上の速度で敵に向かって駆け、突き出した海賊刀がイノシシのHPを削る。
その威力は通常攻撃よりも高く、HPを減らしておいたおかげでその一撃で削りきったようだ。
そしてスキル硬直。
確かににうまく使えばこの上ない戦力になるだろう。
硬直時間が危険ではあるが。
半日、俺たちははじまりの街からそう遠くない所で狩りを続けたが、レベルアップは1回だけだった。
どうやら今現在POPの取り合いでMobが枯渇しているのだとか。
レベル的な安全マージンを得るためには、はじまりの街周辺からまだ離れられない人たちは多いし仕方の無い事かもしれない。
狩りを終えるとはじまりの街に戻って解散となった。
クラインは袖振り合うのも何かの縁と、明日も一緒にと誘ってくれたので恐縮しながらもその話を受ける。
彼らから得る物はまだあるだろうし、この縁を結んでおいても損は無いような気がしたからだ。
「それじゃ、また明日」
クラインやその仲間はどうにもお人よしの気質が過ぎる。もう少し警戒心を持ったほうが良いのではないかと思うが、そんな彼らを好意的に感じるので言葉に出すのは憚られた。
さて、レストランで食事を済ませた俺は、返す足でフィールドへと向かう。
この辺りのモンスターの行動パターンは覚えたし、毒や麻痺、睡眠と言った状態異常系の攻撃を持っていないとの見解が、いち早くフィールドに出て行った人たちの見解だった。
ならば、とも思う。
油断さえしなければアレくらいならば確実に一人で狩れる。
そう思った俺は人が少なくなる夜にもう一度フィールドに出て経験値を稼ぐ事にした。
時は朝の4時。
深夜の狩りで俺のレベルは5まで上がった。
そろそろこの近辺での狩りでは経験値的に打ち止めであろう。
俺がMob相手にこんなに冷静に戦えているのはおそらくグリード・アイランドの経験から来るものだろうか。
あれもどこと無くゲーム的な感覚だったからね。
さて、今から帰って三時間ほど睡眠時間をとればクラインとの待ち合わせ時間だ。
と、その前にNPCショップで海賊刀の耐久値を回復させないとだな。
始まって一週間しか経過していないし。さらにこんな時間までやっている鍛冶スキルもちのプレイヤーの知り合いなんていないからね。
結構高いらしいけれど、武器が無ければダメージを与えられないのだからここはケチる所じゃないね。
耐久値をもどし、しばしの眠りに付く。
ソロ狩りでコルも多少手に入ったので今日は宿屋に宿泊する。
今までは少ないコルを全て食費に当てていたため、ホームレスのような路上泊だったので、久しぶりのベッドの感触に酔いしれる。
アラームをセットするとものの数
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ