第五十九話 【SAO編】
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言う訳か。
「どうだ、アイオリア。明日でよかったらオレ達と一緒にフィールドに出ねぇか?ここら辺りの敵でも1レベルだと万が一と言う事もありえるからよ」
大体の事を聞き終えるとクラインが俺をPTに誘った。
正直その言葉はとても有り難かったのでお言葉に甘える事にする。
明日の朝8時に北門前に集合と言う事でその日は別れた。
次の日。
二つ有るスキルスロットにメイン武器である『片手用曲刀スキル』と『索敵』の二つを選択する。
何故曲刀を選んだかと言えば、反り具合と長さから小太刀に近い物を感じたからだ。
さて、クラインと待ち合わせると、どうやらクライン以外の青年の姿もある。
話を聞くと彼らはリアルで知り合い同士なのだそうだ。
俺が合流すると、クラインは彼らと話をつけ、俺をPTに入れるとMob狩りにフィールドへと出発する。
程なくして見えてきた小さなイノシシを模したモンスターが一匹。
「少しスパルタだがな、あのモンスターなら初期装備でも二撃は耐えれる。クリティカルでも全損はねぇ。攻撃も突進だけだ。危なく成ったら俺たちがタゲ取るから安心して行って来い」
「はーい」
おどけた様に返事をして見せたが、内心ではやはりほんの少し緊張している。
やはり数値的に初期値である俺のAGI値はとてつもなく低い。
それに伴い俺は自分の体を悪い意味で持て余していた。
簡単に言えばイメージに体が付いてこないのである。
迫りくるイノシシの攻撃を加速しない体にいらいらしながら横へとスライドしてかわし、追いかけるように海賊刀を振るうこと7回。
ようやくイノシシのHPを消し飛ばす事に成功した。
ふぅー。
初戦闘はどうにか終了かな。
さて、とクラインを振り返るとポカンとしているクラインたち。
うん?
「どうかしました?」
俺の問いかけにようやく自身を取り戻したクラインが答えた。
「…いや、アイオリアってさ、何か武術やってたか?なんか身のこなしがシロートじゃないような気がしてな…」
「ああ。実家の方針で、生まれたときから剣術を仕込まれました」
「剣…術?」
「はい、剣術です」
その答えに、いまだに剣術なんて物があるんだと大層驚くクライン。
そっか、今は剣道が殆どか。
剣術流派は埋もれてしまっているな。
さて、気を取り直してMob狩り続行である。
次はソードスキルの実践だ。
これがこの世界での必殺技であり、命綱であるだろう。
クラインからのアドバイスを聞いて片手用曲刀基本ソードスキル『リーバー』の初動モーションに入る。
瞬時に俺の持った海賊刀にライトエフェクトが走り、大地をけった体は
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