第五十九話 【SAO編】
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まれた挙句たこ殴りと言う展開しか思いつきません」
「そうでもないだろう。君は一度も麻痺攻撃を食らってないじゃないか」
確かに、ね。
「それはしっかり皆さんがターゲットを取ってくれてるからですよ」
まだここ辺りの敵は行動の予測がしやすい上にその行動は緩慢だ。俺は的確にそれを避けているが、それはそもそもタゲを壁役が取ってくれているからで、ヘイトがこちらに向く事が少ないからだ。
一人で複数のMobに囲まれたら今のAGIじゃかわせそうに無い。
「しかし、中々でねぇな…本当にでるのか?」
クラインのその言葉に先ほどの槍使いが答える。
「βテスターから聞いた話だと、そう言った変種のモンスターはノーマル種を狩り続けていると確率がブーストするらしい」
「ってこたぁ、狩り続ければいつか出るって訳か」
「だけどすでに3時間は狩っているんだけど」
すでに結構な量を倒したはずだ。
「まぁ、MMOの確率なんてそんなもんだ。クエストなんだからそれなりに確率も高いだろう。確率が1%も有れば十分狙える」
クラインのその言葉に根っからのMMOプレイヤーの皆はうむうむと頷いている。
確かに1%もあるアイテムはMMO世界ではレアドロップとは呼ばないな。
1%は努力で手に入るレベルだ。
それ以上となるとリアルラックが必要になるが…
さらに狩り続ける事二時間。
目の前に背中から何かが生えている蟷螂のモンスターが出現した。
「…アレか!?」
「やっと…やっとか…ははっ」
「ここまでとは…リアルラックの低さにワロタ!」
あ、やばい。クライン達が壊れ始めた…
ウガーーーッと今までの鬱憤をぶつける様にフルボッコ…
俺の出番はありませんでしたよ…
「ッシャおらぁ!」
モンスターが爆散すると、皆一斉に自分のストレージを確認する。
「お、オレんとこに有ったわ。ほれっ、アイオリア」
そう言って投げ渡されるトーチューカソー。
「良かったです…武器の耐久値も限界ですから、これ以上の戦闘はマジで無理…」
キャッチしたトーチューカソーをストレージにしまいようやく一息つく。
「だな、コレだけ人数が居てこれじゃあな…まあ良かった。帰ろうぜ」
それに頷くとそろそろ日が翳り始めた森を後にして帰路に着いた。
NPC鍛冶屋を後回しにいの一番でショップへと走る。
そう言えば、先ほどの変種を倒す前のレベルアップでスキルスロットが一つ増えてるな。
何を入れるか…とは言え、今はまずクエストクリアが先決かな。
歩く先にアイテムショップが見えてくる。
「ごめんください」
「いらしゃい…あら、あなたは」
ストレージか
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