第五十九話 【SAO編】
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き始めた段階ではこんな辺鄙な村では望むべくも無い。
「いつも贔屓にして貰ってすまないねぇ」
NPCの店員がこちらに話しかけてきた。
「いえいえ。いつも世話になっているのは俺の方ですよ」
「そう言ってもらえると助かるね。冒険者さん達の為にこっちも出来れば質の良いポーションを仕入れたいんだけどね、それにはどうしても必要なアイテムがあるんだけど、あんた取ってきてくれないかい。それが有れば品のいいポーションを仕入れる事も可能なんだけど」
なんか結構強引な上に所々意味不明な点もあるけど…つまりコレはクエスト依頼と言う事かな?
「分かりました。何を持ってくれば良いんですか?」
「トーチューカソーと言うアイテムだ。森に出てくる昆虫系モンスターが時々落とすんだけどねぇ。ただ、結構見つからないらしいよ」
聞けば昆虫系モンスターに寄生するように背中にきのこが寄生しているMobがたまに出るそうだ。
そいつが落とすらしい。
とりあえず一人では状態異常攻撃を持っている昆虫系モンスターは怖いのでクラインに話を持っていく。
一緒にミルパットの森に狩りに行こうと誘ってみる。
断れれたらこの話は無しだ。
「うーん。アイオリアの話を纏めるとアイテム解除のクエストの可能性が高いな。ここは受けておいたほうが良いとオレは思うぜ?」
「なるほど、ここで回復系のアイテムに追加が出れば確かに優位に働きますね」
そうシリカも納得して同意した。
それに俺も否は無い。
方針は決まり、明日の朝から狩りに行くと決め、今日はとりあえずポーションと解毒薬を大量に買うべくアイテムショップへと戻るのであった。
ミルパットの森へはデルクスの町から徒歩で一時間ほど行ったところにある。
状態異常系の攻撃をしてくるモンスターが多いこのエリアは人気が無く、俺達が森に入った他にPTの気配は無い。
まあ仕方が無いか。
解毒ポーションはゲームを始めたばかりではその価格は高く、それなりに狩りに重点を置いた生活をしている俺でも出来れば大量消費は避けたいアイテムだ。
大きな蟷螂のようなモンスターがその鎌を振るう。
ギィンっと言う音を鳴らして壁役が受け止める。
「今っ!」
その声に俺は急いで駆け寄り海賊刀で連撃を浴びせる。
「っ!まずい」
その隣で大きな蛾を模したモンスターの燐粉攻撃を食らった槍使いが唸る。
「大丈夫だっ!オラっ!」
直ぐにクラインが駆け寄りモンスターにソードスキルを叩き込む。
モンスターを全滅させると俺は槍使いに近寄り解毒ポーションを使う。
「すまない、助かる」
「いえ、誘ったのは俺です。むしろ助かってますよ。一人じゃ麻痺で囲
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