暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1101話
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たが、そのミニスカートで実戦に参加しようものなら、間違いなく色々と目に毒なものが……うん? 俺にとって凛ってのは女の範疇に入るのか? あの夢で見た限りだと、俺の好みは年上っぽかったんだけど……

「アークエネミー? ねぇ、どうしたのよいきなり?」

 そんな凛の声に我に返る。

「ああ、いや。何でもない。じゃあ、そろそろ行くか?」
「そうね。もう8時近いから、通学している人も殆ど残ってないでしょうし」
「うん? 通学?」
「あ、ううん。何でもないわ。それよりも行きましょ。戦場になる場所はきちんと把握しておくに越した事はないし。何かあった時、これが勝負をわけるかもしれないから」
「了解」

 凛と共に外へと出る。
 そこで出迎えられたのは、予想通りというかよくある風景だった。
 どこか馴染み深い光景。
 ……俺が生きていた時代は、やっぱりここから近い時代なのか?
 首を傾げるが、記憶を失っている以上はすぐに分かる筈もない。
 今は余計な事を考えず、とにかく聖杯戦争の方に集中するとしよう。

「アークエネミー、行くわよ」
「ああ。まずはどこに行くんだ?」
「新市街の方ね。……何をするにしても、あんたのその服装は色々と目立つわ。まぁ、英霊っぽい鎧とかじゃないだけマシかもしれないけど。全く、霊体化出来ればこんな心配はいらないのに」
「そうは言ってもな。そもそも、受肉しているから凛は魔力を消耗しないんだぞ? きちんとメリットを受けてるんだから……」
「分かってるわよ。魔術師の基本は等価交換。あんたという常識外のパートナーを得たんだから、これくらいは安い買い物よ」

 しょうがないとばかりに告げる凛と共に、俺は街中を歩いて移動する。
 ぶっちゃけ、サーヴァントである以上は思い切り走ればすぐにでも目的地に着きそうなんだけど、そんな真似をすれば凛に怒られるだろうしな。
 ……うん? 視線?
 ふとこっちを見ている視線を感じ、そっちの方へと視線を向ける。
 そこにいるのは、色黒の肌をしているショートカットの少女。着ている服装からして、恐らく凛と同年代だろう。
 けど、目を大きく見開き、まるで信じられないものを見るような目をしているが……もしかして聖杯戦争関係者か?
 にしては、視線に殺気や闘気の類は一切ないけど。
 一応確認するべく、凛の手を握る。

「うん? 何?」

 俺の方を見て聞いてくる凛。その視線は既に魔術師としての臨戦態勢に入っているように見えた。

「何だか俺達を見ている人がいるんだけど、聖杯戦争関係者だと思うか?」
「っ!? どこ!」

 その視線が向けられたのは……うん? 気が付けば、既にそこには誰の姿もない。

「ちょっと、アークエネミー、どこよ?」
「いや、さっきまで
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