Fate/stay night
1101話
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来ない以上、私が学校に行く時は一緒に来て貰う必要があるでしょ。なら、その辺をあいつにどうにかして貰わないと」
「あいつ? いや、それよりも聖杯戦争が行われるってのに、わざわざ学校に行くのか? 暫く休んだ方がいいんじゃないか?」
聖杯戦争は魔術師同士の殺し合い。バトルロイヤルと言ってもいい。
そんな状況である以上、なるべく人の多い場所で出向くというのは止めておいた方がいいんだが……
「却下よ。これでも私は優等生として知られているの。それなのに1日2日はともかく、何日も学校を休むなんて真似はしたくないわ」
「……聖杯戦争を甘く見ているんじゃないよな?」
一応念の為という事で聞いたその問いに、凛は綺麗な笑みを浮かべて口を開く。
「アークエネミーがいるのよ? あんたのスキルやステータスを見る限りだと、それこそどんな相手が来ても平気でしょ」
「信頼してくれているようで何よりだ」
これ以上は何を言っても話を聞く事はないだろうと溜息を吐くと、凛は俺の方に何か探るような眼差しを向けてくる。
「それとも、何? もしかして女子校とかじゃないと行く気しない?」
「……は? いきなり何を言ってるんだ?」
「何だか学校に行きたがっていないようだったから、てっきりアークエネミーは共学に興味がないのかと思ってね」
凛が何を言っているのか、全く分からない。
思わず首を傾げる俺に、凛は溜息を吐きながら首を横に振る。
「何でもないわよ。それより、あんたの年齢が私と同じくらいだったのは運が良かったわね。これならこっちでどうにかするのはそんなに難しくないし。もしこれが、20代の男だったりしたら、色んな意味で大変だったわ。まさか、教師として潜り込ませる訳にもいかないし」
その言い分から考えると、俺は恐らく転校生的な感じで凛と同じ学校に通う事になるのだろう。
一応この時代の常識に関しては聖杯の知識のおかげで困る事はないが……
そんな風に考えていると、食事を終えた凛が椅子から立ち上がる。
「それじゃあ、私は出掛ける準備をしてくるから、アークエネミーは後片付けをお願いね」
「……了解」
正直、サーヴァントに洗い物をやらせるのはどうかと思うんだが、それでも食事を作って貰った以上はその程度の手伝いくらいした方がいいだろう。
そう判断し、さっさと出て行った凛をそのままに、テーブルの上にある食器の類を台所まで持っていき、洗う。
所詮2人分の食器だ。それ程手間が掛かる訳もなく食器を洗い終わり、再び居間へと戻る。
そのまま数分……十数分……二十分程して、ようやく凛が姿を現す。
赤い服に黒のミニスカート。いや、うん。見ている方としては目の保養になっていいんだけど……凛は確か自分も前線で戦うとか言って
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