キャリバー編
伝説の聖剣
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「お前、それ分かってて言ってるだろ?」
「愚問か・・・」
シューは微笑むと道場に背を向けて歩き出した。
「それじゃあ、向こうで待ってるよ。僕もマスターの手伝いをしないと」
「営業日でもないのに大変だな。たまには休暇を取っても良いんじゃないのか?」
「それはそっくり君に返すよ♪」
シューは背を向けながらヒラヒラと手を振ってその場を後にした。残された雪羅も残り少ない床を拭くために再び雑巾を冷たい水の入ったバケツにぶち込んだ。
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「で、来たのがこの面子なわけか・・・」
キリトの招集によって来たのはアスナ、リーファ、シリカ、リズベット、クライン、シノン、エリーシャ、シオンといったいつも過ごすメンバーだった。
意外だったのはそのメンバーの中にシュタイナーがいた事くらいでその他は何ら不思議ではなかった。
「お前ら、暇なのか?」
「それを言うんならアンタだってそうじゃない」
シオンの問いに対してシノンがつい先ほどみんなで買ってきたアイテムを整理しながら言ってきた。
「まぁ、世の中は冬休みや冬季休暇だからね。それに年末も近いとなると尚更だよ・・・」
シュタイナーは壁に寄りかかってエクスキャリバーの記事を見ながら言うと、更に続けた。
「それに、エクスキャリバーが発見されたとなればALOプレイヤーならこれを逃すはずがないからね」
「それで?移動方法はどうするんだ?」
「トンキーは7人乗りですからねぇ・・・」
「3人オーバーしてるよね?」
そう、リーファが助けた邪神系モンスターの乗車店員は7人。今のメンバーでは3人多いことになる。
ニブルヘイムは飛行の制限があり、空を飛ぶこともできない。ましてやそのエクスキャリバーがあるのは遥か上空の空中要塞。どうしても空を移動しなければならない。
「それに関しちゃは問題ない」
そう言ったのは長テーブルの端で頬杖を付きながらアイテム整理をしているシオンだった。
アイテム欄に視線を向けながら必要な分だけのアイテムを選別する作業を手慣れた手つきでこなしながら言葉を続けた。
「アテはある」
「アテ?」
「ちょっくらリズの方を見てくる。シノン、割り振りよろしく」
そう言ってシオンは立ち上がり、奥の研磨機で全員分の武器を研いでいるリズベットのところへ向かった。
「何なんでしょう?」
「さあな。でもまあ、アテってことは問題ないんだろ?」
「アイツが根拠もなくそんなことを言うとは思えないし・・・」
そんな話をよそにシオンは武器を研いでいるリズに話しかけていた。
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