本編
第五話
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ルイズの驚きも静まっていった。
「何呑気な事言ってんのよ、サイト!」
「いやだって、どうせまた魔法の何かだろ。だったらその内誰か迎えに来てくれるだろ」
「…無理よ」
「え?」
今だ状況を呑み込めていない青年に、罪悪感を覚えたルイズは俯いて小さく否定の言葉を発した。
「無理って言ったのよ。いい、よく聞きなさい、ここは地球でもミッドでもない。私が何年も掛かってようやく帰ってこれたハルケギニアよ。管理局の技術でも容易に行き来はできない。だからその…」
「ん? つまり暫くは俺帰れないってことか!?」
「そうよ!」
ルイズがきっぱりとそう言うと、青年はしばらく呆気に取られた後に、わなわなと肩を震わせ始めた。
「なっなななな」
「な?」
「なんだっておおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
その日、ルイズに続いて二度目の絶叫がヴァりエール邸に響き渡った。そしてその日、ハルケギニアの大地に一人の青年、平賀才人が降り立ったのだった。
一方その頃、ルイズ達の絶叫をとある、ウォシュレットの犠牲になったメイドが聞いてしまい、そこからルイズが誰かを拷問にかけていたという、誤解が広がっていた。
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