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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
新たな貸出兵!?
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を出ていった。さて、そろそろ秘書の女性が金の確認を終えてファイルを持ってきてくれる筈だ。
「李悠様大変お待たせしました。金銭も提示された金額通り一千五百万丁度確認できました。それとこちらが軍事名簿と戦闘戦績ファイルになります」
「ありがとうお姉さん」
「っ!?そ、それでは私は金銭を運ばなければいけませんのでこれで」
にっこりと笑顔でお礼を言うと秘書の女性は頬を赤くしながらあわただしく部屋を出ていった。仕事のし過ぎで熱でも出たのかな?
「噂通りの魔性の笑顔みたいだな。うちの秘書まで魅了するとは」
「魅了何てしてないよ?ただ普通に笑顔でありがとうって言っただけだし…ふぅ…」
「自覚のないものほど怖いというがまさにそうだな」
なぜか苦笑いを返されたが気にせず葉巻シガーに火を着け資料に目を通していく。暗闇が引き入れた奴は…こいつか?名前と戦績は…
「…ふふ、流石暗闇だね〜これなら引き入れたがるのは当然だよね〜」
「ん?何か面白いことでも書いてあったのか?」
「あの見張り兵妙に落ち着きも度胸もあるなと思ったら元突撃部隊の兵隊だったんだよ」
「確かに突撃部隊から左遷されてきたがそれのどこにお前たちがアイツを引き入れようと思う理由になるんだ?」
「貸出兵に必要なのは平常心と忍耐、ここぞという時の度胸、それと実力のたった四つがあれば誰にでもなれるんだよ。だけど並大抵の覚悟じゃここぞという時に必ずヘマする。だから僕たちは今まで二人で貸出兵を成り立たせてきた。けどそれももう限界でね最低でもあと二人欲しかったんだ。もちろんさっき言った条件を満たしている人材をね?」
「…私にはあの新兵がその条件を満たしているとは到底思えんがな…」
ため息交じりに中尉は煙草に火を着ける。僕だってはじめに見たときはそう思ったが、あの新兵が近くに走ってきた時にその考えは無くなった。あの新兵ずっと背に手を回して話していたのだがぱっと見た感じ可笑しく思うところはない。でも、その時あの新兵隠していた手に拳銃を握っていたんだよね。貸出兵の名前を出さなかったら確実に撃たれてたね
「ううん、あの新兵中々できるよ。この戦績を見てみなよ」
「これがどうしたというんだ?そこまで目立った戦績は見当たらないが…」
「そこが盲点なんだよ。他の軍人と比べてみな、例えばこれとか」
「どう考えてもこいつの方が目立った戦績があるが」
「甘いね中尉殿。大事なのはこの数値、この軍人は偶に大きな数値が出てるけど数値がバラバラなのにあの新兵の方は大きな数値がないけど…すべての数値が殆ど均等の数値が出てる。この意味分かるよね中尉」
「…まさかと思うがこいつわざとこの数値を持続させて…」
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